薬学部シラバス2024

細胞生物学
Cell Biology

 1年 前期 1年必修科目 1単位
吉川 大和、山田 雄二、濵田 圭佑

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授業の目的(ねらい)

ヒトのからだでは、細胞を基本単位として、多様な細胞から成り立つ種々の組織・器官が形作られている。本講義においては、細胞の構造や機能を理解するため、細胞膜、細胞小器官、細胞骨格、細胞間コミュニケーション、細胞内情報伝達、細胞の分裂と死、発生、組織形成について基本的な知識を修得する。また、細胞を構成する分子としてのアミノ酸・タンパク質、糖質、脂質、核酸について、それらの分子構造および性質について基本的な知識も修得する。

学修到達目標

1)生体高分子の構成要素(アミノ酸、糖、脂質、核酸)の構造に基づく性質を説明できる。
2)アミノ酸および多様なタンパク質の構造と性質を説明できる。
3)代表的な単糖、二糖の種類から糖鎖の構造、性質、役割を説明できる。
4)代表的な脂質の種類、構造、性質、役割を説明できる。
5)核酸の種類、構造、性質を説明できる。
6)細胞の生体膜を構成する代表的な生体成分を列挙し、その機能を分子レベルで説明できる。
7)細胞内情報伝達の仕組みについて概説できる。
8)細胞小器官の構造と機能を説明できる。
9)細胞骨格の構造と機能を説明できる。
10)膜輸送体の種類、構造、機能を説明できる。
11)染色体の構造を説明できる。
12)細胞周期とその制御機構について説明できる。
13)細胞死(アポトーシスとネクローシス)について説明できる。
14)胚の初期発生および分化する組織・器官について概説できる。
15)細胞の分化における幹細胞、前駆細胞の役割について概説できる。
16)組織を構成する細胞の種類(上皮、内皮、間葉)およびその特徴を説明できる。
17)細胞間の接着構造、主な細胞接着分子の種類と特徴を説明できる。
18)主な細胞外マトリックス分子の種類と特徴を説明できる。

授業概要

次の項目について、講義する。
1)細胞生物学の概要
2)アミノ酸・タンパク質、糖質、脂質、核酸の種類と特徴
3)生体膜の構造と機能
4)細胞内情報伝達の種類と機序
5)細胞小器官(核、小胞体、リボソーム、ゴルジ体、リソソーム、ペルオキシソーム、ミトコンドリア)の構造と機能
6)細胞骨格の種類と機能
7)染色体の構造と細胞周期の機序
8)体細胞分裂の機序、配偶子の形成機序
9)細胞死(アポトーシスとネクローシス)
10)組織の構築
11)細胞を接着させる構造と関連する細胞接着分子の種類と機能
12)細胞外マトリックスの種類と機能

授業計画

回数 担当 内容 コアカリとの
関連コード
1 山田 細胞生物学の概要、アミノ酸・タンパク質、糖質、脂質、核酸 C-6-1-1~2 C-6-4-1
2 山田 生体膜、細胞内情報伝達 C-6-1-1~3 C-6-6-1~3
3 山田 細胞小器官(核、小胞体、リボソーム、ゴルジ体) C-6-1-1,3 C-6-4-4 C-6-6-4~5
4 濵田 細胞小器官(リソソーム、ペルオキシソーム、ミトコンドリア) C-6-1-1,3
5 濵田 細胞骨格、染色体、細胞分裂、細胞死 C-6-1-1,3 C-6-2-1 C-6-7-1~2
6 吉川 組織の構築と細胞の種類 C-6-1-1 C-6-7-3 C-7-1-2,5 C-7-15-2
7 吉川 組織の構築と細胞接着 C-6-1-1 C-6-6-5~6 C-6-7-3
8 吉川 組織の構築と細胞外マトリックス C-6-1-1 C-6-6-5,7

授業で行っている工夫(アクティブラーニング、思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)

・重要語句を授業中に書き込む形式のプリント(細胞生物学ノート)を作成し、授業で活用している。
・練習問題を提供して、各自で自習できるように工夫している。
・細胞生物学は、解剖・生理学系科目「機能形態学I, II, III」、生化学系科目「生化学I, II, III」、「バイオ医薬品」を学ぶ基礎知識であり、これらの科目との一貫性を重視して理解度が高まるように工夫している。

成績評価方法

<試験により評価する>
1) 形成的評価:知識:プリントに練習問題を提示し、知識の到達レベルを確認させる。
2) 総括的評価:知識:定期試験(100%)にて評価する。再試験を1回実施する。

教科書

自作プリント(細胞生物学ノート)
薬学領域の生化学 第2版(伊東編 廣川書店)

参考書

ニューダイレクション薬学生化学 第2版(北川・山田著 京都廣川書店)
グラフィカル機能形態学 第2版(馬場著 京都廣川書店)

オフィスアワー

吉川 大和 いつでも可。ただし、メールによる予約が必要。
山田 雄二 いつでも可。ただし、メールによる予約が必要。
濵田 圭佑 いつでも可。ただし、メールによる予約が必要。

準備学習(予習・復習等)

・高校の生物および自由科目の『生物学入門』の細胞に関する内容が本講義の基礎になります。
・講義は主に自作プリント(細胞生物学ノート)を使用しますので、準備をして授業に臨んでください。

学生へのフィードバック

学生からの質問に応える形でのフィードバックを行う。

備考

吉川 大和 kikkawa@toyaku.ac.jp
山田 雄二 yuyamada@toyaku.ac.jp
濵田 圭佑 khamada@toyaku.ac.jp

ナンバリングコード

RC41101

授業計画の見方・注意

①行動目標(内容)

…科目毎に設定された本学独自の行動目標が記載されている。

②行動目標(コアカリとの関連コード)

…本学の行動目標とモデル・コアカリキュラムとの関連をコード化して記載している。
 コードの具体的な内容は、画面右上の「コアカリとの関連コード一覧」をクリックすると確認することができる。

授業計画の見方・注意の見本シラバス

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