薬学部シラバス2024

機能形態学Ⅰ
Human Anatomy and Physiology Ⅰ

 1年 前期 1年必修科目 1.5単位
大滝 博和、山口 宜秀、林 明子

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授業の目的(ねらい)

薬の働きを理解するためには,人体に関して正しく知ることが極めて重要である。機能形態学I(1年前期)、II (1年後期)、III(2年前期)の3つの科目は,人体の正常な構造の成り立ちと、それらが生み出す生理機能及び調節機構を学ぶ。
その中で、機能形態学Iでは,総論として人体を構成する組織とその生理機能を学ぶ。さらに各論として消化器系と外皮系を学ぶ。

学修到達目標

<学修目標>
1)人体の構成を説明できる。
2)人体の構成要素が、相互に連携しながら機能していることを説明できる。
3)人体の主要な組織を説明できる。
4)骨格系の構造と機能を説明できる。
5)筋系の構造と機能を説明できる。
6)血液の組成と血球について説明できる。
7)消化器系器官の構造と機能を説明できる。
8)皮膚の構造と機能を説明できる。

授業概要

次の項目について講義する。
1)人体を観察する際の基準となる体位、方向及び断面
2)人体の階層構造(細胞・組織・器官・器官系)と連関
3)人体を構成する各器官系と相互の連携の概要
4)主要な器官の名称と解剖学的位置を確認する方法
5)主要な組織(上皮組織、結合組織、筋組織、神経組織)とそれらを構成する細胞
6)血液の組成及び造血
7)骨、及び軟骨の構造・関節の構造
8)主な骨の名称と位置
9)主な骨格筋の名称と位置
10)3種類の筋の収縮機構と神経支配
11)骨格筋におけるグルコース代謝と乳酸の蓄積と疲労の発生
12)運動の伝導路(錐体路、錐体外路系及び下位運動ニューロン)
13)消化管と主要な付属器官(肝臓・胆のう・膵臓)
14)消化・吸収・排泄とその調節
15)肝臓の栄養代謝調節
16)皮膚及びその付属器の構造と機能
17)皮膚から受容される感覚とそれらの伝導路

授業計画

回数 担当 内容 コアカリとの
関連コード
1 大滝 機能形態学について-身体の構造とホメオスタシス- C-7-1-1~3
2 解剖学概論と上皮・結合組織の基礎 C-7-1-1~5 C-7-8-6
3 山口 身体の構造(1) C-7-1-1~3 C-7-6-1~2
4 身体の構造(2) C-7-1-1~4 C-7-7-1
5 生理学概論(1) C-7-1-1~5
6 生理学概論(2)、神経組織の基礎 C-7-1-1~5 C-7-2-1~2
7 筋組織の基礎とその収縮機構 C-7-7-2~4
8 運動器 C-7-7-2~4
9 消化器系(1) C-7-10-1~3
10 消化器系(2) C-7-10-1~3
11 消化器系(3)肝・胆道系 C-7-10-1~3
12 外皮系および体温調節 C-7-4-1~2

授業で行っている工夫(アクティブラーニング、思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)

あらかじめ目標とするキーワードを提示し、目標を明確にしている。毎講義後のオンラインによる課題および確認問題集を使用することで復習の助けとしている。講義ビデオを公開し、事後学習ができるようにしている。

成績評価方法

1)形成的評価
a)知識:WebClassによる課題を毎講義ごとに実施し、フィードバックを行う。
2)総括的評価
a)知識:定期試験 (100%) 、再試験を1回実施する。
注)但し、以下の点に注意すること。
形成評価による課題の結果が極めて不良な場合、レポート等の提出を求めることがある。
出席不良者あるいは/および課題の提出不良者は、受験停止の措置を講ずることがある。また、定期試験の結果が極めて悪い場合には、再試験の受験を認めないことがある

教科書

グラフィカル機能形態学 第2版(馬場広子編 京都廣川書店)2020年、ISBN:978-4909197689
グラフィカル機能形態学 確認問題演習(馬場広子編 京都廣川書店)2018年、ISBN:978-4909197375
入門人体解剖学 改訂第6版(藤田恒夫著 南江堂)2024年、ISBN:978-4524230723

参考書

標準生理学 第9版(本間監修 医学書院)2019年、ISBN:978-4260034296
カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版 <第4版>(坂井,河原 編 日本医事新報社)2021年、ISBN:978-4784931811
組織細胞生物学 原書第5版 (内山安男訳 南江堂)2022年、ISBN:978-4524230143
カラー人体解剖学~構造と機能:ミクロからマクロまで~(井上貴央監訳 西村書店)2003年、ISBN:978-4890133055

オフィスアワー

機能形態学教室(研究1号館2階)大滝博和(taki@toyaku.ac.jp)、山口宜秀(yoshiy@toyaku.ac.jp)、林明子(ahayashi@toyaku.ac.jp)いつでも可。あらかじめメール等でアポイントを取るのが望ましい。

準備学習(予習・復習等)

講義前に必ず、グラフィカル機能形態学の講義関連部分を読み、予習すること。講義中には重要と思われる箇所や説明をノートや教科書にメモすること。また、講義終了後は、なるべく早くweb classの練習問題やグラフィカル機能形態学 確認問題演習を行い記憶の定着を図ること。またそれらの間違いを参考に、再度、教科書や資料を読みながら講義内容を復習すること。

学生へのフィードバック

WebClassによる課題をフィードバックし、誤りやすい点の確認や重要な点の理解を促している。また毎講義後、課題時にアンケートを実施し講義の際にフィードバックや講義後ビデオに追記したりして対応している。

備考

ナンバリングコード

RC41102

授業計画の見方・注意

①行動目標(内容)

…科目毎に設定された本学独自の行動目標が記載されている。

②行動目標(コアカリとの関連コード)

…本学の行動目標とモデル・コアカリキュラムとの関連をコード化して記載している。
 コードの具体的な内容は、画面右上の「コアカリとの関連コード一覧」をクリックすると確認することができる。

授業計画の見方・注意の見本シラバス

科目検索について

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