薬学部シラバス2024
薬剤学入門
Introduction to Pharmaceutics
1年 前期 1年必修科目 1単位 | |
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石原 比呂之、井上 勝央(取り纏め)、根岸 洋一、降幡 知巳、柴崎 浩美、髙橋 葉子、横川 彰朋、森尾 花恵 |
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授業の目的(ねらい)
薬剤学は、生理活性を有する物質について、有効性と安全性が担保された剤形の医薬品(薬剤)に仕立て上げる方法や、薬物治療を行う際に副作用を回避し、最適な治療効果をもたらす方法論を研究する学問であり、医薬品開発および適正使用の推進を通じて医療の向上に大きく貢献している。本講義では、臨床応用されている薬剤およびそれを用いた薬物治療の実践に、薬剤学がどのように関わっているかについて紹介し、薬剤学や関連の専門科目・専門分野への関心と興味を深めるとともに、薬剤学に関する基礎的な知識や理論を学ぶ。
学修到達目標
薬剤の製剤学的および薬物動態的特性に基づき、個々の患者に対して適正な薬物治療を実践するための方法論を概説できる。
・薬物と薬剤の違いを説明できる。
・最適な治療効果をもたらす医薬品の特徴を説明できる。
・臨床で利用されている製剤や製剤技術を列挙できる。
・Drug Delivery System(DDS:薬物送達システム)の概念について説明できる。
・生体内の薬物動態に関わる臓器とその機能を説明できる。
・薬物動態に基づく個体差の要因を列挙できる。
授業概要
患者個々に適した薬物治療を行なうためには、薬理活性を有する薬物を、より有効かつ安全な「薬剤」として開発し、薬物の体内動態を考慮しながら、患者個々に適した投与設計を行う必要がある。本講義では、現在、臨床応用されている製剤化技術や最新の薬物送達手法を紹介するとともに、薬物の生体内運命とその変動に伴う個体差について概説する。
授業計画
回数 | 担当 | 内容 | コアカリとの 関連コード |
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1 | 石原 | 医薬品の研究開発プロセス | B-4-1-3 D-5-1-1,4 |
2 | 石原 | 製剤化の必要性 | D-5-1-4 D-5-2-1~2 D-5-3-1 |
3 | 根岸/髙橋 | DDS技術による製剤 | D-5-1-4 D-5-3-1~2 |
4 | 根岸/髙橋 | 未来医療を担うDDS技術 | D-2-18-1~2 D-5-1-4 D-5-3-1~2 |
5 | 井上 | 薬物の生体内運命と薬物相互作用 | D-4-1-1~2 |
6 | 井上 | 薬物動態と医薬品開発 | D-4-1-1~3 |
7 | 降幡/森尾 | 薬物体内動態の個人差 | D-4-1-1,3 |
8 | 柴崎/横川 | 薬物動態に影響を及ぼす要因 | D-4-1-2 D-4-2-5 |
授業で行っている工夫(アクティブラーニング、思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)
講義の最後に講義内容に関する小テストを実施し、自身で理解度を確認できる。また、それを活用しながら講義内容を振り返ることができる。
成績評価方法
1) 形成的評価
a) 知識:講義の最後に小テストを実施する。
2) 総括的評価
a) 知識:小テストの合計得点(100%)により判定する。
教科書
なし
参考書
オフィスアワー
根岸 洋一 事前予約を取ること(メール可)
髙橋 葉子 事前予約を取ること(メール可)
石原 比呂之 事前予約を取ること(メール可)
井上 勝央 事前予約を取ること(メール可)
降幡 知巳 事前予約を取ること(メール可)
柴崎 浩美 事前予約を取ること(メール可)
横川 彰朋 事前予約を取ること(メール可)
森尾 花恵 事前予約を取ること(メール可)
準備学習(予習・復習等)
講義担当教員の所属教室のホームページなどで予め研究内容を確認しておくこと。また、講義後の小テストを復習しながら、講義内容を振り返ること。
学生へのフィードバック
研究内容などに興味を持ち、さらに詳しく知りたい学生には、各講義担当教員が個別に対応する。
備考
ナンバリングコード
RD31101