薬学部シラバス2024
基礎薬学実習Ⅱ（基礎有機化学実習）
Laboratory Course in Basic Science Ⅱ（Introductory Laboratory Course in Organic Chemistry ）
| 1年 後期 実習科目 1単位 | |
|---|---|
| 松本 隆司、矢内 光、重田 雅之、宇田川 裕多郎 ( 9〜12 ) 谷口 敦彦、田口 晃弘、今野 翔 ( 1〜4 ) 三浦 剛、平島 真一、中島 康介、松島 恭征 ( 5〜8 ) 佐藤 梓 |
すべて開く
すべて閉じる
授業の目的（ねらい）
多くの低分子医薬品や生体を構成する分子は有機化合物であり、医薬品の性質や医薬品と生体分子の相互作用を考えるためには有機化学の知識が必須である。本実習では化学・有機化学に関する実験を通じて、有機化合物の構造、性質、特徴などの基礎理論の理解、基本的な実験技術の修得を目的とする。また、実験結果の手順やデータの記録・報告方法、安全に実験を行うための知識、共同実験者と協力する能力を身につける。
学修到達目標
１）抽出分離、クロマトグラフィー、蒸留などの基礎的な実験原理を理解し、実践できる。
２）実験の手順や結果を適切に記録し、得られたデータを解析・報告することができる。
３）安全な実験環境を確保するための対策を、理解・実践できる。
授業概要
次の項目について、実習する。
１）有機化合物の取り扱い
２）実験機器の利用（ホットプレート、スターラー、エバポレーター）
３）有機化合物の分離（ろ過、抽出、薄層クロマトグラフィー）
４）有機化合物の精製（蒸留、再結晶、カラムクロマトグラフィー）
授業計画
| 回数 | 担当 | 内容 | コアカリとの 関連コード |
|---|---|---|---|
| 1 | 松本、矢内、重田、谷口、田口、今野、三浦、平島、中島、松島、佐藤 | 実習についての事前講義 | C-2-6-2 C-3-1-1～2 E-3-1-3 |
| 2 | 〃 | ガラス細工と薄層クロマトグラフィーを用いた有機化合物の分離 | C-2-6-2 C-3-1-1～2 E-3-1-3 |
| 3 | 〃 | 常圧蒸留による有機化合物の精製 | C-3-1-1～2 E-3-1-3 |
| 4 | 〃 | 有機化合物の混合物の抽出分離 | C-2-6-2 C-3-1-1～2 E-3-1-3 |
| 5 | 〃 | 有機化合物の再結晶および溶液の溶媒留去 | C-2-6-2 C-3-1-1～2 E-3-1-3 |
| 6 | 〃 | カラムクロマトグラフィーを用いた有機化合物の精製 | C-2-6-2 C-3-1-1～2 E-3-1-3 |
| 7 | 〃 | 総合演習（試験） | C-2-6-2 C-3-1-1～2 E-3-1-3 |
授業で行っている工夫（アクティブラーニング、思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み）
毎回の実習終了後に少人数（実習プラッテごと）での口頭試問を行い、解答の是非について学生間で討論してもらう。また、毎回の実習終了時に、当日の実験を記録したノートを教員がチェックして実験結果を評価しながら口頭試問を行う。この内容を踏まえて、結果の考察に重点を置いたレポートの提出を求める。さらに、実験の原理、操作に関連した課題を与え、理論に基づいた基本的技能の修得を目標とする。
成績評価方法
1) 形成的評価
a) 知識：キーワードを提示して課題と演習問題によりチェックする。
b) 技能および c) 態度：基礎的な化学実験の技能の習得と実験態度については、実験中にチェックしてフィードバックする。
d）パフォーマンス：毎回の実験終了報告の際に、実験結果の評価を行いながら、技能と態度、発表能力についても助言する。
2) 総括的評価
a) 知識：口頭試問と実習レポート（50％）、総合演習 試験（50%）にて評価する。
教科書
基礎薬学実習Ⅱ 基礎有機化学実習 実験書（2024年度版）
参考書
マクマリー有機化学（上）（中） 第9版 伊東ら訳 東京化学同人 ISBN：9784807909124、9784807909131
フィーザー／ウィリアムソン 有機化学実験 原書8版 磯部ら訳 丸善 ISBN：9784621047347
新版 基礎有機化学実験 その操作と心得 畑ら著 丸善 ISBN：9784621081280
オフィスアワー
佐藤 梓（薬学基礎実習教育センター・准教授）いつでも可、要予約。教育1号館2階1205
準備学習（予習・復習等）
・事前にWebClassのコース内に注意事項を掲載するので、確認をすること。
・実習のスケジュールを確認して、該当する実習書の範囲を予習して実習に臨むこと。
・実習で行ったことを、関連する授業の教科書等で必ず復習すること。
学生へのフィードバック
毎回の実験終了時に、実験結果の評価を行い、知識、技能、態度についてフィードバックする。
備考
ナンバリングコード
RG11202
