薬学部シラバス2024
障がい論
Disability Studies
1年 前期・後期 (選択)一般教養 1単位 | |
---|---|
今野 明子 |
すべて開く
すべて閉じる
授業の目的(ねらい)
これからの医療人にはコミュニケーション能力がとても重要になってくる。本授業では、見た目だけではわかりにくい「聴覚障がい」に特化し、聴覚障がい者のコミュニケーション手段の一つである「手話」の基本を学ぶことを中心に、聴覚障がい者の文化や生活の様子、福祉制度や課題等について理解を深めていく。そこから、相手の状態や気持ちを配慮し、適切に対応するというコミュニケーションの基本を習得し、自身のコミュニケーション能力を高めることを目的とする。
学修到達目標
1)手話の基本的な技術を習得し、自己紹介や簡単な会話ができる。
2)聴覚障がい者のコミュニケーション方法について理解し、実践できる。
3)聴覚障がい者の生活や文化、福祉制度を理解し、課題を検討できる。
4)聴覚障がい者に対して、相手の状態や気持ちを配慮し、適切な対応ができる。
授業概要
次の項目について講義する。
1)手話による挨拶・自己紹介
2)聴覚障がいに関する基礎知識(聞こえの程度、障害等級、福祉制度等)
3)聴覚障がい者への情報保障
4)聴覚障がい者とのコミュニケーション方法
5)聴覚障がい者の生活体験
6)医療現場で役立つ手話
授業計画
回数 | 担当 | 内容 | コアカリとの 関連コード |
---|---|---|---|
1 | 今野 | オリエンテーション 基本的な手話表現(挨拶・名前) 聴覚障がいに関する基礎知識 | B-3-2-1 T-1-1-1 |
2 | 〃 | 基本的な手話表現(住所) 指文字 ろう学校の変遷 | T-1-1-1 |
3 | 〃 | 基本的な手話表現(趣味) 聴覚障がい学生の情報保障 | T-1-1-1 |
4 | 〃 | 基本的な手話表現(好き・嫌い、得意・不得意) 聴覚障がい者の就労 | T-1-1-1 |
5 | 〃 | 基本的な手話表現(家族・数字) 聴覚障がい者への医療支援 | B-2-1-1 B-3-2-1 |
6 | 〃 | 自己紹介まとめ 日本手話の魅力 コミュニケーション方法のいろいろ | B-2-1-1 T-1-1-1 |
7 | 〃 | 聴覚障がい者による講演 | T-1-1-1 |
8 | 〃 | 手話実技試験 | T-1-1-1 |
9 | 〃 | 医療現場で役立つ手話 聴覚障がい者とのコミュニケーションのポイント | B-2-1-1 B-3-2-1 T-1-1-1 |
授業で行っている工夫(アクティブラーニング、思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)
・手話実技の時間を多くとり、1人ひとりの手話をチェックしながら、確実に覚えるようにする。
・聴覚障がい者の生活や教育、就労などに関する映像を毎回視聴して、理解を深める。
・映像視聴時にはリアクションペーパーを提出させ、適宜教員がアドバイスを行う。
・聴覚障がい当事者をゲスト講師に招き、日本手話による講演を1回行う。
・手話実技試験は発表会形式で行い、お互いの手話を見る。
成績評価方法
1)形成的評価
a)知識:レポート提出1回。他に映像視聴時や講演時にはリアクションペーパーを提出する。
b) 技能:手話実技を毎回行う。
C)態度:受講態度(実技、課題への取り組み方)を加味する。
2)総括的評価
a) 知識:レポート(50%)、課題提出物(10%)で総合的に評価する。
b) 技能:手話表現の実技試験を行う。(40%)
C) 態度:繰り返しの形成的評価で向上すれば合とする。
教科書
特になし(適宜プリント配布)
参考書
『DVDと動画でわかる はじめての手話』 モンキー高野著 ナツメ社 2019年発行 ISBNコード 978-4-8163-6717-5
オフィスアワー
水曜の授業時間帯前後、薬学事務課にて可。
準備学習(予習・復習等)
授業で学習した手話表現を日常生活でも活用して覚えること。
手話動画を見て、手話のリズムや表情の豊かさを体得すること。
学生へのフィードバック
手話実技では学生同士がお互いの手話表現を見ることにより、自身の表現の振り返りを行う。
レポートや課題には教員がコメントやアドバイスを付けて返却する。
備考
ナンバリングコード
EJ11101