薬学部シラバス2024

哲学概論
Introduction to philosophy

 1・2年 後期 (選択)一般教養 1単位
ロビン ヴァイヒャート

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授業の目的(ねらい)

この授業では、哲学史・思想史を意識し、自然科学の知識を用いて、哲学的観点から人間とその諸現象を理解することを目的とする。そして代表的な哲学者や科学者の思想を理解し、人間の概念の発展、人間の心、人間の知識、心身二元論の問題、人間の行動、人間の言語、生命哲学、平和哲学などについて学ぶことである。

学修到達目標

Philosophy(哲学)とは知を愛することを意味する。哲学するとは、あらゆる物事に対し「なぜ」を問い続ける営みである。哲学は、人間が自分の行動を反省し、よりよい人生を送るための考え方や知識を参考材料として提供しようとするものである。よりよい人生を送るためには、自分とはどのような存在であるかということに関する自然科学的・社会科学的な考察を行うとともに、どのような生き方がよりよい生き方であるかについて、それなりに思索する必要がある。自然科学、社会科学による人間研究の成果を参照しつつ、総合的な人間学について理解する。

授業概要

この授業では、自然科学的知識を取り入れながら哲学的観点から次のテーマについて学ぶ予定である:哲学的人間の課題、進化論的人間観、人間の心(近代哲学と脳科学の観点から)、人間の行動、心身二元論とその困難、人間の知識(合理論と経験論の考え方)、言語哲学、平和哲学、汎神論の思想、生命哲学など。

授業計画

回数 担当 内容 コアカリとの
関連コード
1 ロビン ヴァイヒャート 講義概要の説明
哲学的人間の課題
T-1-1-1
2 ・進化論的人間観
・人間の心(1)近代哲学における心の概念
T-1-1-1
3 ・人間の心(2)脳科学と心の概念
・人間の行動 利己的遺伝子説の意義
T-1-1-1
4 心身二元論とその困難 T-1-1-1
5 ・人間の知識(1)合理論の考え方 アプリオリ
・人間の知識(2)経験論の考え方 アポステリオリ
T-1-1-1
6 ・言語論的展開 フレーゲの言語哲学
・ウィトゲンシュタインの言語哲学 『論理哲学論考』『哲学探究』
T-1-1-1
7 カント哲学の紹介
『永遠平和のために』の抜粋を読む
T-1-1-1
8 ・スピノザ哲学の紹介と哲学史上の意義
『エチカ』の抜粋を読む
・生命哲学の起源と発展について、ニーチェの哲学の紹介、背景と歴史
T-1-1-1
9 レポート提出
『ラッセル・アインシュタイン宣言』を読む
T-1-1-1

授業で行っている工夫(アクティブラーニング、思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)

毎時間、プリントを配布して、授業内容を明示している。

成績評価方法

<レポート・課題により評価する>
提出されたレポート、授業内課題の解答、授業の出席の合計によって総合的に評価する(100%)。
出席不良者に対しては受験停止の措置を講ずることがあるので注意すること。
なお、レポートの詳細については別途授業中に説明を行う。

教科書

とくに使用しない。(プリント配布)

参考書

授業中に紹介する。

オフィスアワー

授業の前後の時間。要予約。

準備学習(予習・復習等)

配布プリントをよく理解する。

学生へのフィードバック

メールしていただければ、返答します。

備考

ナンバリングコード

EJ11206 / EH1203

授業計画の見方・注意

①行動目標(内容)

…科目毎に設定された本学独自の行動目標が記載されている。

②行動目標(コアカリとの関連コード)

…本学の行動目標とモデル・コアカリキュラムとの関連をコード化して記載している。
 コードの具体的な内容は、画面右上の「コアカリとの関連コード一覧」をクリックすると確認することができる。

授業計画の見方・注意の見本シラバス

科目検索について

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