薬学部シラバス2024
基礎栄養学
Basic Nutrition
1年 前期 (選択)一般教養 1単位 | |
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安藤 堅 |
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授業の目的(ねらい)
栄養の偏りや不規則な食事など、食生活の乱れが肥満や生活習慣病の発症に繋がることを理解する。健康の維持や増進に必要な栄養摂取(食生活)に関する基本的な知識を習得するとともに、自らの食生活の実態を知ることによって健康を意識し、健康の維持や増進に適切な食習慣の獲得をめざす。
学修到達目標
1)栄養素の役割と働き、栄養的な価値を説明できる
2)食品に含まれる非栄養素の機能性と有用性について説明できる。
3)食品のエネルギーの利用やエネルギー代謝について説明できる。
4)自己の必要エネルギー量の概要を知り、食生活に役立てることができる。
5)栄養素の過不足と生活習慣病との関わりについて説明できる。
6)我が国の健康増進対策(食育)について概説できる。
7)食事摂取基準について説明できる。
8)摂食調節に関わる生理活性物質を挙げ、その作用機構について説明できる。
9)栄養補給と日内リズムとの関わりについて説明できる。
10)生活習慣病発症予防のために、個々のライフスタイルに応じた適切な食生活のあり方を提供できる。
授業概要
次の項目について、講義・演習する。
1)栄養素の種類と生理作用、過剰症、欠乏症
2)食品に含まれる非栄養素の有する機能性、有用性
3)食品のエネルギーとその利用、エネルギー代謝
4)食事摂取基準の概念と利用法
5)我が国の栄養摂取の現状と食育・健康増進対策
6)食欲と摂食調節、からだのリズムと栄養
7)食事の継続記録と栄養素摂取バランス状況の把握(演習)
授業計画
回数 | 担当 | 内容 | コアカリとの 関連コード |
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1 | 安藤 | 導入(栄養学とは) 食生活調査(プレ調査)(演習) 3大栄養素の種類と働き |
D-2-20-4 E-2-1-1 |
2 | 〃 | ビタミン、ミネラルの種類と働き、栄養素の過不足と生活習慣病との関わり | E-2-1-1~2 |
3 | 〃 | 食品に含まれる非栄養素成分の機能性と有用性 | D-2-20-3 E-2-1-1,5 |
4 | 〃 | 食品のエネルギーとその利用 ライフスタイル(身体活動)と栄養必要量 |
C-6-5-1 E-2-1-1 |
5 | 〃 | 食事摂取基準の概念と利用法、食事記録の実践 | D-2-20-4 E-2-1-6 |
6 | 〃 | 我が国の栄養摂取の現状と食育・健康増進対策 | E-2-1-6 |
7 | 〃 | 食欲と摂食調節 | E-2-1-1 |
8 | 〃 | からだのリズムと栄養 | E-2-1-1 |
9 | 〃 | 食生活調査(ポスト調査) チェックテスト(総合評価) |
D-2-20-4 |
授業で行っている工夫(アクティブラーニング、思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)
・講義ごとに穴埋めプリントを配布し、講義を進行しながらプリント内の空欄部分を記入させるようにしている。
・日々の生活活動状況と食事内容(栄養バランス)を正確に継続的に記録してもらい、健康管理を習慣化できるようにしている。
・食事記録をつけることによって、健康を維持するために適切な食生活とは何かについて考えてもらう。
・講義時間内に演習問題や課題を実施し、講義で得た知識を定着させ、得られた知識を活用できるようにしている。
成績評価方法
1) 形成的評価
a)知識:講義時間内に演習課題やチェックテストなどで評価し、フィードバックする。
b)技能:生活活動状況や食事内容が適切に記録できているかどうか評価し、フィードバックする。
c)態度:受講態度(演習課題やチェックテストに対する取り組みなど)から評価し、フィードバックする。
2) 総括的評価:演習評価(課題、レポート(技能)、パフォーマンス、受講態度)(75%)、チェックテスト(25%)として評価する。
a)知識:演習課題の内容とチェックテストにより評価する。
b)技能:生活活動状況や食事内容の記録から、適切な食生活のあり方を考察できるか評価する。
c)態度:受講態度(演習等の授業に臨む姿勢)から総合的に評価する。
d)パフォーマンス:演習課題やレポートから、自己分析力や考察の表現力を評価する。
教科書
講義ごとに資料(プリント、動画)を配信
参考書
日本人の食事摂取基準(2020年版)、監修(伊藤貞嘉、佐々木敏)、第一出版、2020年、ISBN978-4-8041-1408-8
国民衛生の動向2023/2024、厚生労働統計協会、2023年
オフィスアワー
いつでも可 薬学基礎実習教育センター 教育2号館3階 2309教員室
準備学習(予習・復習等)
講義資料(プリント並びに動画教材)は、WebClassに講義前に毎回アップします。動画よりもプリントが先行してアップされます。講義の予習として、動画視聴前にプリントの内容を60分以上かけて熟読すること。動画は、プリントを必ず手元に置いた状態で視聴し、プリントの穴を埋めながら行うこと。講義の復習として、動画は繰り返し視聴し90分以上かけて行ってください。なお、動画はアップ後、間を置かずにコンスタントに視聴してもらいたいため、視聴期限を敢えて短く設定してあります。
学生へのフィードバック
学生から寄せられた質問や感想などに対して、必要に応じて講義中に全学生に対してその内容を伝え、解説を加える等の対応を行っている。
備考
ナンバリングコード
EJ11104