今日、人類の活動は、地域の環境や地球全体の環境にさまざまな形で関わっており、社会問題となっていることも多い。生活環境と健康についての理解を深めるため、化学物質や生態系を構成する生物等に視点を置き、水や大気、土壌の環境問題解決に向けて、人類がどう対処すべきであるかを考察する。

１）地球規模の環境問題の成因について概説でき、人への影響を説明できる。
２）典型七公害とその現状、および四大公害について説明できる。
３）生態系の構成員を列挙し、その特徴と相互関係を説明できる。
４）化学物質の環境動態（生物濃縮など）について例をあげて説明できる。
５）環境中に存在する主な放射性核種や電離放射線を列挙して、人の健康への影響について説明できる。
６）主な大気汚染物質を列挙し、その推移と発生源、濃度測定、健康影響について説明できる。
７）内分泌撹乱化学物質や重金属などの有害化学物質が人の健康に及ぼす影響を説明できる。

次の項目について、講義する。
１）生態系や健康への影響が懸念される化学物質について。
２）大気・海洋汚染の現状と汚染物質の輸送・循環・生物濃縮について。
３）東アジア地域における越境大気汚染問題および都市部での大気環境汚染問題について。
４）地球環境の成り立ちと生態系について。
５）人口問題と地球の資源について。
６）地球の廃棄物問題について。
７）地球環境問題（オゾン層の破壊・地球温暖化など）と放射線の健康影響について。
８）典型七公害と四大公害病、重金属などの有害化学物質が人の健康に及ぼす影響について。
９）医薬品による水環境汚染について。

講義中の重要点や疑問点について考える時間を与えるなどの工夫により、積極的な受講姿勢を促す。
また、講義ごとに授業参加の積極度を評価し、学生の習熟状況の把握に努める。また、担当教員ごとに評価することで、問題解決能力に必要な能力の拡大を図る。

＜レポート・課題により評価する＞
1) 形成的評価
a) 知識：出席とともに質問を出させたりすることにより、理解を深める。　
b) 技能：小レポートや質問等により、技能評価を行う。
c) 態度：講義ごとに受講態度を評価する。
2) 総括的評価
a) 知識：担当教員によるまとめの試験やレポート・課題をもとに総合的に評価する。配点は、3名の担当教員の時間数に応じた配点（梅村33％、新開33％、藤原34%）とする。
3) 成績評価（総括的評価）
・S（90％以上）　　 ：合格
・A（80～90％未満）：合格
・B（70～80％未満）：合格
・C（60～70％未満）：合格
・D（60％未満） 　 ：不合格

指定しない。

必要に応じて、講義の中で紹介する。

下記連絡先に連絡して、予約すること。
梅村　生命科学部 生命分析化学研究室　研究3号館3階
新開　生命科学部 環境生物学研究室　研究3号館４階
藤原　薬学部 公衆衛生学教室　研究1号館4階403

授業ごとに予習と復習を各々90分以上行うこと。社会問題となっている環境に関わる記事やニュースを、新聞やＴＶ、Web等で理解しておいてください。また、講義で理解したことを、2日以内に確認しなおしてください。

課題やレポートの返却時にフィードバックを行う。

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