薬学部シラバス2024
物理学入門
Introduction to Physics
1年 前期 自由科目 1単位 | |
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横島 智 |
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授業の目的(ねらい)
入学前に物理学をあまり学習してこなかったり、学習したがよくわからなかったという学生を主な対象として、薬学で登場する物理的な現象や基礎的な概念を理解してもらうことを目的とする。
学修到達目標
物理として力学、熱力学、電磁気学、波の基礎的な内容について学ぶ。物理では様々な抽象的な概念が登場するが、それらは現象と結びついている。薬学で登場する現象の例を確認しながら、各物理量の概念をしっかり身につける。
授業概要
次の項目について講義する。
1)基本的な運動と力、仕事と力学的エネルギー
2)熱と温度、熱力学第1法則
3)電荷間の相互作用、電流
4)波の基本的な性質
授業計画
回数 | 担当 | 内容 | コアカリとの 関連コード |
---|---|---|---|
1 | 横島 | 物理を学ぶ上での注意点と勉強法について、 単位、スカラーとベクトル、有効数字 |
T-1-1-1 |
2 | 〃 | 物体の運動と運動の3法則 | T-1-1-1 |
3 | 〃 | 仕事とエネルギー | T-1-1-1 |
4 | 〃 | 熱、温度、熱力学第1法則 | C-1-3-1 |
5 | 〃 | クーロンの法則、電気回路 | C-1-1-2 |
6 | 〃 | 波の基本性質,波の重ね合わせと伝搬 | C-1-2-1 |
7 | 〃 | 波の干渉・回折、反射・屈折 | C-1-2-4 |
8 | 〃 | 総括テストと解説 | T-1-1-1 |
授業で行っている工夫(アクティブラーニング、思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)
簡単な実験が可能なものについてはデモおこない、そうでないものについては動画などを使って、物理現象や法則を直感的かつ身近に感じられるようにする。また、薬学と関係した内容を出来うる限り取り上げていく。
成績評価方法
<試験により評価する>
1) 形成的評価
知識:小テストを繰り返しおこなう。
2) 総括的評価
知識:小テスト(40%)、総括テスト(60%)により総合的に評価する。
教科書
第5版 物理学基礎 (原康夫著 学術図書出版社) ISBN978-4-7806-0525-9
参考書
より幅広く物理学の基礎については
「基礎講義 物理学 アクティブラーニングにも対応 (井上英史監修、石飛昌光・高須昌子・宮川毅・森河良太著 東京化学同人) ISBN978-4-8079-0971-1」
などが良いかもしれない。
本講義では物理学全般について取り上げるが、特に、物理化学の教科書を独力で読むことが出来るようになることを意識して講義を構成している。その意味では
「アトキンス 物理化学要論 第7版 (Peter Atkins・Julio de Paula著 千原秀昭・稲葉章・鈴木晴訳 東京化学同人) ISBN978-4-8079-0977-3」
を参考書として学ぶと、より効果的である。
オフィスアワー
いつでも可。
準備学習(予習・復習等)
授業中に小テストなどでコンピュータを使うので、必ずコンピューターを持参して下さい。また、授業で使うスライドをWebClassに載せますので、予習、復習のために活用して下さい。授業前にあらかじめスライドを軽く見ておくと、疑問意識を持ちながら取り組むことが出来るので高い集中力を保ちやすく、また、授業を聞いている時に先の内容を予想しながら聞くことが出来るので、授業内容の理解が容易になり、問題にも取り組みやすくなります。一方、授業中に出てきた物理の概念を自分のものにするには時間をかけて考え、問題などにも取り組む必要があります。そこで、授業ごとに予習30分と復習を150分以上行うことを心がけて下さい。
学生へのフィードバック
総括テストを行った後で、解答にあった問題点などを例示しながら解説をおこなう。
備考
ナンバリングコード
OJ11101