薬学部シラバス2024

基礎情報科学
Information Sciences

 1年 前期 自由科目 1単位
横島 智、佐藤 弘人、倉田 香織、山田 寛尚

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授業の目的(ねらい)

薬学を学ぶ上で基礎となる情報の収集・評価・加工・提供・管理に必要なデータや情報を有効活用できるようになるために、情報の授受に効果的なコンピュータやインターネットの利用法に関する基本的知識・技能・態度を修得する。論理的思考を持って、目の前の作業を一般化し、可視化して分析したり、式やアルゴリズムに反映させていくために必要なデータリテラシーの基本的知識・技能を修得する。

学修到達目標

1)日々進歩する高度先端技術に関心を持つことができる
2)情報・科学技術に関する倫理、法律、制度、規範等を遵守することができる
3)情報・科学技術とその専門知識を医療に活用することを常に考える姿勢を持つことができる

授業概要

次の項目について、講義(演習)する。
1)学内システムの利用方法と情報・科学技術に関する倫理、法律、制度、規範に関する基本的事項
2)Windows OS、ワープロ、表計算ソフトウェア、化学構造描画ソフトウェアの基本的な利用方法
3)パソコンを用いたデータの可視化技術に関する理解
4)医療情報を活用したレポート作成

授業計画

回数 担当 内容 コアカリとの
関連コード
1 横島、佐藤、倉田、山田 学内システムの利用と情報倫理
(IDとパスワードの管理、著作物や情報の取り扱い)
B-1-1-1 T-1-1-1
2 OSによるファイル管理と応用ソフトウェアの利用方法
(PCの基本操作)
T-1-1-1
3 医薬品情報を用いたレポートおよび情報提供文書の作成
(PMDAサイトの活用と文書の形式、著作権の扱い、Wordによる書式一括処理の基本)
B-5-2-1,3 D-3-2-2,4 T-1-1-1
4 化学構造式を含む文書の作成
(ChemDrawによる文書作成、Chem3Dによる3次元モデルの作成、画像データの取り扱い)
C-3-1-1~2 C-3-2-1~2 D-1-1-2 T-1-1-1
5 小児薬用量の自動計算シート、BMI自動計算表と早見表、分子量自動計算表の作成
(Excelによるセル位置と関数を用いたデータの一括処理、相対参照と絶対参照、IF関数とVLOOKUP関数によるデータ集計)
B-5-2-3 D-1-1-3 T-1-1-1
6 実験データおよび統計データを用いたグラフ作成
(棒グラフ・折れ線グラフ・散布図、データのばらつきと線形回帰、データ分析の基礎)
B-5-1-2 B-5-2-3 T-1-1-1
7 薬事工業生産動態統計調査データと薬価基準収載品目リストの加工と検索
(データ管理、オープンデータ、ピボットテーブル、プログラミング言語による一括処理)
B-5-2-4 D-3-1-1 T-1-1-1
8 総合レポートの作成
(薬物治療に用いる医薬品、医療制度、医療費の可視化)
B-3-3-1,3 T-1-1-1

授業で行っている工夫(アクティブラーニング、思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)

入学以前の情報教育で身につけた知識・技能は個人差があるため、TAを教室内に配置し、PCの環境設定や使用ソフトはできるだけ統一して説明する。演習用教材は画面キャプチャ図を多用し、これらはWebClassを介して公開する。必要に応じて、操作説明ビデオも公開する。演習テーマごとに演習課題を完成させて提出する。提出した課題はe-ポートフォリオとして形成的評価および自己評価を行う。提出された課題の一部は公開する。
パソコンが苦手な学生さんには最低限のことを自信をもってできるように、得意な学生さんには難しいことをわかりやすく説明する力をつけてもらえるように、学生同士の教え合いを重要視して授業を展開する。

成績評価方法

<レポート課題により評価する>
1)形成的評価
 a)知識:WebClassに提示した演習問題を繰り返し行い、自己評価する。
 b)技能:示された模範解答例を参考に自己評価する。
      WebClass、メール等でこまめにフィードバックする。
 c)態度:課題の作成および提出の際に観察し、WebClass等でフィードバックする
2)総括的評価
 a)知識:繰り返しの形成的評価で改善が認められれば合とする。
 b)技能:最終課題の完成度により評価する。
      態度(10%)、データ処理技能(50%)、文書作成技能(40%)
 c)態度:繰り返しの形成的評価で改善が認められれば合とする。

教科書

医療情報リテラシー 演習編
(著者 土橋 朗/小杉義幸/佐藤弘人/倉田香織、政光プリプラン)

参考書

情報リテラシー 総合編(FOM出版)

オフィスアワー

横島 智(yokojima@)  薬学教育推進センター 教育3号館2階3205
佐藤 弘人(satohiro@) 薬学基礎実習教育センター 教育2号館2階2206
倉田 香織(kurata@) 情報教育研究センター DR棟4階 センター教員室
山田 寛尚(hyamada@) 情報教育研究センター DR棟4階 センター教員室
(全員) 特に設定しませんが、前もって電子メール等で日時予約をしてください。Zoomを用いた遠隔指導も対応しますので、積極的に質問に来てください。

準備学習(予習・復習等)

各自で授業用のノートPCの準備(ソフトウェアのインストールおよびLANへの接続テスト)が必要である。詳細は初回の授業で説明する。毎回の演習内容については、WebClassに資料を公開するので、各自で、その内容の理解に努めること。

学生へのフィードバック

学生から寄せられた質問や感想などに対して、必要に応じて授業中に全学生に対してその内容を伝え、解説を加える等の「振り返り対応」を行っている。提出課題(最終課題を除く)の締め切りは2回ある。1回目の締め切り後に一次採点を行い、修正方法や補足説明のためのフィードバック教材を公開する。フィードバックを参考に、2回目の締め切りまでに、課題のやり直しを行うことができる。

備考

高校までの「情報」の授業を発展させて、医薬品情報および患者情報を扱うために必要なデータ処理の基礎技術を身につけていただきます。専門の学習はこれからですが、医薬品添付文書や薬用量計算、診療報酬表など、可能な限り専門の学習につながる医療系の題材を選んでいきますので、楽しみにしてください。すべての学習の土台となる情報を効率的に扱う力を早期に磨き、これからの学習に生かしてください。そのためには、文字入力が自由にできるようになることが1番の早道です。毎回の自己評価を通して、文字入力のスキルを伸ばしておくと、後々の学力につながります。

ナンバリングコード

OJ11105

授業計画の見方・注意

①行動目標(内容)

…科目毎に設定された本学独自の行動目標が記載されている。

②行動目標(コアカリとの関連コード)

…本学の行動目標とモデル・コアカリキュラムとの関連をコード化して記載している。
 コードの具体的な内容は、画面右上の「コアカリとの関連コード一覧」をクリックすると確認することができる。

授業計画の見方・注意の見本シラバス

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