薬学部シラバス2024

アドバンスゼミナールⅠ(コスメアーリーエクスポージャー)
Advanced Seminar Ⅰ (Cosmetics Early Exposure)

 1年 通年 自由科目 1単位
佐藤 隆
小岩井 利一
室井 惟知(花王株式会社 スキンケア研究所)
佐藤 潔(株式会社資生堂 みらい開発研究所)
高井 興(株式会社コーセー)
友利 新(皮膚科医)

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授業の目的(ねらい)

コスメトロジー(香粧品科学)は、医学、薬学、生命科学、社会学や心理学などの幅広い学問領域から成り立っている。その科学的エビデンスに基づき形つくられる化粧品(薬用化粧品を含む)、またスキンケアやメイクなどの化粧行為は、人々の生活の質(QOL)を維持向上させ、心身のみならず社会的にも良好な状態(=健康)に導く。化粧品は主に臓器である皮膚に使うことから、皮膚の生理機能などを理解し、さらに化粧品の成分、役割や機能、法規制や安全性についても理解することが重要である。本講義では、人や社会における化粧品の魅力や有用性、化粧品を作る企業の使命やビジョン、化粧品関連分野の現状と将来展望を知り、その分野で活躍する姿を思い描く。さらに、主体的に企業見学や学会等への参加、化粧品検定の受験・資格取得を通して、香粧品分野に貢献する能力を身につける。

学修到達目標

1) 化粧品に関する基本事項やその魅力と有用性について概説できる。
2) 化粧品関連企業の理念やビジョン、研究内容等を概説できる。
3) 化粧品関連分野でのキャリア形成に求められる学習内容や資質・スキル等を整理できる。

授業概要

次の項目について、講義する。
1) 化粧品関連企業の講師による会社紹介と社会的ミッション
2) 美容皮膚科医の視点からの化粧品・美容の正しい理解とその適正使用
3) 企業見学
4) 化粧品検定試験の対策と受験および資格取得

授業計画

回数 担当 内容 コアカリとの
関連コード
1 佐藤(隆)、小岩井 講義ガイダンス B-1-3-2~3 B-2-1-3,5 B-2-2-1 B-3-1-1~2,6~10 B-4-2-1~3,5~6,8
2 室井 企業紹介(1):株式会社花王 B-1-3-2~3 B-2-1-3,5 B-2-2-1 B-3-1-1~2,6~10 B-4-2-1~3,5~6,8 E-1-1-2~3,5~8 E-3-1-1,3~6,8 F-4-1-1,3~6 F-5-1-1,7~8,10
3 佐藤(潔) 企業紹介(2):株式会社資生堂 B-1-3-2~3 B-2-1-3,5 B-2-2-1 B-3-1-1~2,6~10 B-4-2-1~3,5~6,8 E-1-1-2~3,5~8 E-3-1-1,3~6,8 F-4-1-1,3~6 F-5-1-1,7~8,10
4 高井 企業紹介(3):株式会社コーセー B-1-3-2~3 B-2-1-3,5 B-2-2-1 B-3-1-1~2,6~10 B-4-2-1~3,5~6,8 E-1-1-2~3,5~8 E-3-1-1,3~6,8 F-4-1-1,3~6 F-5-1-1,7~8,10
5 友利 化粧品・美容の正しい理解とその適正使用 B-1-3-2~3 B-2-1-3,5 B-2-2-1 B-3-1-1~2,6~10 E-1-1-2~3,5~8 E-3-1-1,4,6,8 F-5-1-7,10
6 佐藤(隆)、小岩井 化粧品・美容関連情報の収集 B-1-1-1~2 B-3-1-2,10,12 B-4-2-1~3,6,8 B-5-1-3~4
7 佐藤(隆)、小岩井 化粧品・美容関連情報の調査結果の発表 B-1-1-1~2 B-3-1-2,10,12 B-4-2-1~3,6,8 B-5-1-3~4
8 佐藤(隆)、小岩井 化粧品・美容総合検定試験に向けた演習およびその解説 B-4-2-1~2,8 C-7-4-1~2 E-1-1-2~3,7 E-3-2-2 F-4-1-3~6
9 佐藤(隆)、小岩井 化粧品・美容総合検定試験 B-4-2-1~2,8 C-7-4-1~2 E-1-1-2~3,7 E-3-2-2 F-4-1-3~6

授業で行っている工夫(アクティブラーニング、思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)

・外部講師による講義についてレポートを作成、提出する。
・主体的に企業を見学して、その学びをポスター・レポートに纏めて報告する。
・ビデオ学習資料を活用して皮膚科学、香粧品科学への理解を深める。
・化粧品検定試験の受験とそれに向けた対策講義を実施する。

成績評価方法

1) 形成的評価
a) 知識:課題レポート、検定試験対策テストを実施する。
b) 態度:複数(2社以上)の企業を見学する。
2) 総括的評価
a) 知識:講義レポートおよび化粧品検定試験の合否にて総合的に評価する(60%)。
b) 態度:企業見学等のポスター・レポート報告(40%)

教科書

一般社団法人日本コスメティック協会検定試験参考図書 コスメマイスタースキンケアマイスター、川島眞・宮地良樹編、メディカルレビュー社、2015、ISBN 978-4-7792-1531-5

参考書

・皮膚をみる人たちのための 化粧品知識、日本香粧品学会編、南山堂、2022、ISBN 978-4-525-34161-9
・化粧の力の未来 コスメティック・サイエンスによる人と社会の新しい可能性、資生堂みらい開発研究所編、フレグナンスジャーナル、2022、ISBN 978-4-89479-317-0
・最新 美肌事典、友利新、KADOKAWA、2021、ISBN 978-4-046051226
・新化粧品学(第2版)、光井武夫編、南山堂、2001、ISBN 978-4-525-78252-8
・化粧品事典、日本化粧品技術者会編、丸善、2003、ISBN 4-621-07342-7
・医師・医療スタッフのための化粧品ハンドブック、平尾哲二著、中外医学社、2016、ISBN 978-4-498-06358-7
・トコトンやさしい化粧品の本(第2版)、福井寛著、日刊工業新聞社、2020、ISBN 978-4-526080340

オフィスアワー

佐藤(生化学教室・教授)原則としていつでも可であるが、事前に予約(satotak@toyaku.ac.jp)することが望ましい
小岩井(生化学教室・助手)原則としていつでも可であるが、事前に予約(koiwai@toyaku.ac.jp)することが望ましい
室井(花王株式会社)講義時間終了後(質問は講義時間内にも受け付ける)
佐藤(株式会社資生堂)講義時間終了後(質問は講義時間内にも受け付ける)
高井(株式会社コーセー)講義時間終了後(質問は講義時間内にも受け付ける)
友利(皮膚科医)講義時間終了後(質問は講義時間内にも受け付ける)

準備学習(予習・復習等)

・授業ごとに予習・復習をそれぞれ70分以上行いましょう。
・授業を受ける前に学習概要を確認して、関連事項を調べてから講義に臨むようにして下さい。
・講義後は必ず復習し、ビデオ学習資料や参考書等で調べ直すことで理解を深めて下さい。
・それでも理解できない場合には、オフィスアワーや次回の講義のときに質問して下さい。

学生へのフィードバック

学生から寄せられた質問や感想などに対して、必要に応じて授業中または講義後に全学生にその内容を伝え、解説を加える等の対応を行なう。

備考

ナンバリングコード

OJ11106

授業計画の見方・注意

①行動目標(内容)

…科目毎に設定された本学独自の行動目標が記載されている。

②行動目標(コアカリとの関連コード)

…本学の行動目標とモデル・コアカリキュラムとの関連をコード化して記載している。
 コードの具体的な内容は、画面右上の「コアカリとの関連コード一覧」をクリックすると確認することができる。

授業計画の見方・注意の見本シラバス

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