薬学部シラバス2024
アドバンスゼミナールⅠ(英語構文に則った和作文)
Advanced Seminar Ⅰ (Japanese Composition in accordance with English syntax)
1年 後期 自由科目 1単位 | |
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陳 惠一、井上 勝央 |
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授業の目的(ねらい)
グローバル化する社会において、英語でのコミュニケーションが益々重要になっています。多くの人が、英語コミュニケーションで文法や基本スキルの重要性を感じている一方で、海外の方々はしばしば、日本人とのコミュニケーションで論点や主旨が理解しにくいと感じています。英語では、一般に結論(topic sentence)を最初に述べ、その後に説明を加えるのが普通です。これは、結論を後回しにする傾向のある日本語とは大きく異なります。英語の雑誌や新聞も、各段落の最初に要点を置くことで、全体の内容を理解しやすくしています。したがって、英語でのコミュニケーションでは、文法以上に、このような英語の構文の理解が重要になります。
このゼミナールは、英語構文のルールに則って日本語での作文を行い、コミュニケーションについて学ぶものです。具体的には、序論、本文、結論の展開法や各段落の構成、コミュニケーションで重要な内容や論点の整理について、学生が実践的に学んでいきます。米国の大学教育では、学部に関わらず全ての1年次学生が「English Composition」という英作文クラスを履修し、2年次以降に必要となるレポートや論文の基礎となる英語構文や英作文を徹底的に学びます。このゼミナールを通じて、学生は英語構文を学び、グローバルコミュニケーションはもちろん、レポートや論文(英語構文ルールに従って書かれるもの)の執筆ができるようになることを目指します。
※このゼミナールは、米国大学の臨床実習に参加を希望する学生に推奨されるゼミナールです。
学修到達目標
英語構文ルールに則って和文作文を書けるようになることを目標とします。具体的には以下の構文ルールに沿って作文を構成できるようになることを目指します。
1. 序論の構成: ①つかみ:読者の注意を引くための興味深い事実や質問を提示します、②背景:議論の主題についての背景情報や必要なコンテキストを提供します。③Thesis Sentence: 論文の主要な論点や主張を一文で明確に述べます。
2. 本文の構成: 各段落の構成: 各段落はTopic Sentence(主題文)で始まり、その後にその主題文を支持する詳細な説明や例が続きます。
3. 結論の構成: 序論で提示されたThesis Sentenceに戻し、本文で提供された根拠や例を用いて、主張を補強します。作文の主要なポイントを簡潔にまとめ、読者に対して強い印象を残します。
授業概要
初回のゼミナールでは英語の構文について概説し、薬学動機や将来の薬剤師等について、作文を書き、提出します。2回目以降のゼミナールは、特定のテーマについて議論し、論点を検討します(SGD)。その後、講義内に作文を書き、提出します。提出された作文は、次回添削し返却します。
授業計画
回数 | 担当 | 内容 | コアカリとの 関連コード |
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1,2 | 陳、井上 | 英語構文の概説。薬学や将来の薬剤師像等についてディスカッションし、作文を書く。 | B-2-1-1~5 B-2-2-1~4 |
3,4 | 陳、井上 | 前回の作文(教員コメント)を返却。与えられたテーマについてディスカッションし、作文を書く。 | B-2-1-1~5 B-2-2-1~4 |
5,6 | 陳、井上 | 前回の作文(教員コメント)を返却。与えられたテーマについてディスカッションし、作文を書く。 | B-2-1-1~5 B-2-2-1~4 |
7,8 | 陳、井上 | 前回の作文(教員コメント)を返却。与えられたテーマについてディスカッションし、作文を書く。 | B-2-1-1~5 B-2-2-1~4 |
授業で行っている工夫(アクティブラーニング、思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)
講義では、先ずトピックについて全員でディスカッションし、論点を整理します(アクティブ・ラーニング)。その後、各学生は論点の展開や構成を考え、作文を書き、講義内に提出します。教員は、提出された作文を添削し、次回講義で返却、フィードバックしますので、学生は次回の作文執筆の参考にして下さい。
成績評価方法
プロダクト(作文)。
教科書
なし
参考書
なし
オフィスアワー
陳 惠一(chin@toyaku.ac.jp)事前にメール予約をして下さい。
準備学習(予習・復習等)
提出した作文添削を参考に、回を重ねる毎に、英語構文に則った作文の書き方を復習、学んでください。
学生へのフィードバック
作文が苦手な人、国際交流に興味がある人、ぜひご参加ください、
備考
講義では各自ノートPCを持参して下さい。講義中に作文を書き、WebClass等に提出します。
ナンバリングコード
OJ11106