薬学部シラバス2024
応用薬物学
Applied Pharmacology
4年 前期 (選択)専門科目Ⅰ 1単位 | |
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田野中 浩一 丸ノ内 徹郎 |
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学習目標(GIO)
1年次から3年次の薬理学で履修した自律神経系、循環器疾患、呼吸器疾患、消化器疾患および代謝疾患に作用する薬物についての理解を深める。実務実習での疾病と薬物治療に関する基礎的な知識を復習し、臨床での応用力をつけることを目的とする。機能形態学などの基礎科目の復習も同時に行う。
行動目標(SBOs)
番号 | 内容 | コアカリとの関連コード |
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1 | リポタンパク質の機能および脂質異常症との関係について説明できる。 | C6-3-4-2 C6-5-3-2 |
2 | 脂質異常症(動脈硬化症)治療薬を作用機序で分類し、それぞれの特徴および薬物の有害事象への対処について説明できる。 | E2-5-1-2 E2-5-3-1 |
3 | 血小板凝集および血液凝固・線溶系について説明できる。 | C7-1-14-1 C7-2-9-1 E2-3-2-1 |
4 | 末梢循環改善薬を作用機序で分類し、それぞれの特徴および薬物の有害事象への対処について説明できる。 | E2-3-2-2 |
5 | 抗凝固薬を作用機序で分類し、それぞれの特徴および薬物の有害事象への対処について説明できる。 | E2-3-2-2 |
6 | 消化管の構造および機能を説明できる。 | C7-1-9-1 E2-1-1-1~2 |
7 | 消化管潰瘍の発症機序について説明できる。 | C7-1-9-1 |
8 | 上部消化管潰瘍治療薬を作用機序で分類し、それぞれの特徴および薬物の有害事象への対処について説明できる。 | E2-4-2-1 E2-4-3-1 |
9 | 下部消化管潰瘍治療薬を作用機序で分類し、それぞれの特徴および薬物の有害事象への対処について説明できる。 | E2-4-2-2,6 E2-4-3-1 |
10 | 呼吸器の構造および機能について説明できる。 | C7-1-8-1 E2-1-1-1~2 |
11 | 喘息治療薬を作用機序で分類し、それぞれの特徴および薬物の有害事象への対処について説明できる。 | E2-2-2-1 E2-4-1-1~3 E2-4-3-1 |
12 | 喘息発作に対する発作抑制薬および長期管理薬の違いを説明できる。 | E2-2-2-1 E2-4-1-1~3 E2-4-3-1 |
13 | 心臓および血管の構造について説明できる。 | C7-1-7-1~2 |
14 | 自律神経系および神経体液性因子の電解質平衡を含めた循環調節の機序について説明できる。 | C7-2-5-1 C7-2-7-1~2 E2-1-1-1~2 |
15 | 降圧薬を作用機序で分類し、それぞれの特徴および薬物の有害事象への対処について説明できる。 | C6-6-2-4 E2-3-1-4 E2-3-3-1 E2-3-4-1 |
16 | 利尿薬を作用機序で分類し、それぞれの特徴および薬物の有害事象への対処について説明できる。 | C7-1-10-1 C7-2-7-1~2 E2-3-3-1 E2-3-4-1 |
17 | 抗狭心症薬・心不全治療薬を作用機序で分類し、それぞれの特徴および薬物の有害事象への対処について説明できる。 | E2-3-1-2 E2-3-4-1 |
18 | 抗不整脈薬を作用機序で分類し、それぞれの特徴および薬物の有害事象への対処について説明できる。 | E2-3-1-1 E2-3-4-1 |
19 | 糖尿病での糖代謝調節について説明できる。 | C6-5-2-1 C6-5-3-1 C7-2-6-1 |
20 | 抗糖尿病薬を作用機序で分類し、それぞれの特徴および薬物の有害事象への対処について説明できる。 | E2-5-1-1 E2-5-3-1 |
授業内容
回数 | 担当 | 内容 | 対応(SBOs) |
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1 | 田野中 | 動脈硬化症治療薬 | 1、2 |
2 | 〃 | 末梢循環改善薬 1 | 3 |
3 | 〃 | 末梢循環改善薬 2 | 4 |
4 | 〃 | 造血系作用薬 | 5 |
5 | 〃 | 消化管疾患治療薬 1 | 6、7 |
6 | 〃 | 消化管疾患治療薬 2 | 8、9 |
7 | 〃 | 呼吸器疾患治療薬 1 | 10 |
8 | 〃 | 呼吸器疾患治療薬 2 | 11、12 |
9 | 丸ノ内 | 自律神経系と生体機能 1(循環調節) | 13、14 |
10 | 〃 | 循環器疾患治療薬 1 | 15、16 |
11 | 〃 | 循環器疾患治療薬 2 | 17 |
12 | 〃 | 循環器疾患治療薬 3 | 18 |
13 | 〃 | 糖尿病治療薬 | 19、20 |
アクティブ・ラーニングの取り組み
講義内容について、その理解度を評価するためのレポートおよび小テストを実施する。
授業で行っている工夫(思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)
講義内容の理解を促進させるため、小テストでの理解度の低いところを解説する。
成績評価方法
<課題(小テスト)により評価する>
1) 形成的評価
a) 知識: 講義内で薬理学で履修した項目だけでなく、その他の関連科目に関する質問を行う。学生が、知識の整理と補充に取り組むようにする。
2) 総括的評価
a) 知識:講義毎に実施する小テスト評点の合計で評価する(100%)。
欠席すると、その回の評価は 0 点になる。
教科書
薬系薬理学書(南江堂)
講義用資料(薬理学IIIおよび薬理学IV)
参考書
グラフィカル機能形態学(京都廣川書店)
ガイドラインで理解する疾病と薬物治療(オーム社)
オフィスアワー
原則、14時から18時とする。なお、学生実習期間中は、実習後に対応する。課題研究指導および学務業務を行っており、面談時間を設けるために予約を必ず取ること。予約無しでの対応はしない。
所属教室
分子細胞病態薬理学教室(研究4号館5階)
準備学習(予習・復習等)
主に、薬理学 III および薬理学 IV の当該項目を予習する。復習に関しては、講義で重要事項と指摘したところを再度学習する。各項目の理解度をレポートにより、各自確認する。
学生へのフィードバック
薬理学III および薬理学IV での理解度の低い項目の要点について、フィードバックする。さらに、講義後の確認試験で理解度をチェックする。
教員からの一言
定期試験期間での試験および再試験は実施しません。単位認定には、全講義の出席が必須となります。
止むを得ない事情で欠席した場合には、卒論指導責任者の署名・押印のある欠席届に欠席事由を証明する書類を添付して、欠席から1週間以内に提出してください。提出が遅れた場合は、欠席届を受理しません。
本講義の単位を取得できなくても進級できるように、他の選択科目の受講をよく考えてください。
備考
本講義は、薬理学関連の理解を深めるためのものです。取り上げた項目の薬物は、病院および薬局での実務実習で、必ず処方で学習するもので、実習生として理解しておくことが求められます。
ナンバリングコード
EH4104