薬学部シラバス2024
生活環境と健康
Environmental Health
2年 後期 2年必修科目 1単位 | |
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藤原 泰之(取り纏め) 篠田 陽 高橋 勉 |
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学習目標(GIO)
生活環境や生態系を保全、維持するために、それらに影響を及ぼす自然現象、人間の活動を理解し、環境汚染物質の発生源や成因、人体への影響、汚染防止、汚染除去などに関する基本的知識と手法を修得し、環境の改善に向かって努力する態度を身につける。
行動目標(SBOs)
番号 | 内容 | コアカリとの関連コード |
---|---|---|
1 | 地球規模の環境問題の成因、人に与える影響について説明できる。 | D2-2-1-1 |
2 | 生態系の構成員を列挙し、その特徴と相互関係を説明できる。 | D2-2-1-2 |
3 | 化学物質の環境内動態(生物濃縮など)について例を挙げて説明できる。 | D2-2-1-3 |
4 | 地球環境の保全に関する国際的な取り組みについて説明できる。 | D2-2-1-4 |
5 | 人が生態系の一員であることをふまえて環境問題を討議する。(態度) | D2-2-1-5 |
6 | 電離放射線を列挙し、生体への影響を説明できる。 | D2-1-4-1 |
7 | 代表的な放射性核種(天然、人工)と生体との相互作用を説明できる。 | D2-1-4-2 |
8 | 電離放射線を防御する方法について概説できる。 | D2-1-4-3 |
9 | 非電離放射線(紫外線、赤外線など)を列挙し、生体への影響を説明できる。 | D2-1-4-4 |
10 | 典型七公害とその現状、および四大公害について説明できる。 | D2-2-2-1 |
11 | 環境基本法の理念を説明できる。 | D2-2-2-2 |
12 | 環境汚染(大気汚染、水質汚濁、土壌汚染など)を防止するための法規制について説明できる。 | D2-2-2-3 |
13 | 原水の種類を挙げ、特徴を説明できる。 | D2-2-3-1 |
14 | 水の浄化法、塩素処理について説明できる。 | D2-2-3-2 |
15 | 水道水の水質基準の主な項目を列挙し、測定できる。(知識・技能) | D2-2-3-3 |
16 | 下水処理および排水処理の主な方法について説明できる。 | D2-2-3-4 |
17 | 水質汚濁の主な指標を列挙し、測定できる。(知識・技能) | D2-2-3-5 |
18 | 富栄養化の原因とそれによってもたらされる問題点を挙げ、対策を説明できる。 | D2-2-3-6 |
19 | 主な大気汚染物質を列挙し、その推移と発生源、健康影響について説明できる。 | D2-2-4-1 |
20 | 主な大気汚染物質を測定できる。(技能) | D2-2-4-2 |
21 | 大気汚染に影響する気象要因(逆転層など)を概説できる。 | D2-2-4-3 |
22 | 室内環境を評価するための代表的な指標を列挙し、測定できる。(知識・技能) | D2-2-5-1 |
23 | 室内環境と健康との関係について説明できる。 | D2-2-5-2 |
24 | 廃棄物の種類と処理方法を列挙できる。 | D2-2-6-1 |
25 | 廃棄物処理の問題点を列挙し、その対策を説明できる。 | D2-2-6-2 |
26 | マニフェスト制度について説明できる。 | D2-2-6-3 |
授業内容
回数 | 担当 | 内容 | 対応(SBOs) |
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1 | 藤原 | 生活環境と健康概要 | 1〜26 |
2 | 〃 | 地球環境の成り立ち、生態系の構造と特徴 | 1、2 |
3 | 〃 | 化学物質の環境内動態と健康(重金属、有機合成化合物、化学物質事前審査制度、POPs による環境汚染など) | 3 |
4~5 | 〃 | 地球規模の環境問題(オゾン層破壊、酸性雨、地球温暖化、海洋汚染など) | 4、5 |
6 | 〃 | 環境中の放射性核種と健康影響(非電離放射線、電離放射線の生体影響) | 6、7、8、9 |
7 | 〃 | 廃棄物(種類、関連法及び制度、現状が抱える問題点) | 24、25、26 |
8 | 〃 | 環境保全(公害とその防止対策、環境基本法、各種の法規制) | 10、11、12 |
9~11 | 高橋 | 水環境(水の衛生、水質汚濁、下水処理) | 13、14、15、16、17、18 |
12 | 篠田 | 大気環境(大気汚染、発生要因) | 19、20、21 |
13 | 篠田 | 室内環境(各種指標) | 22、23 |
アクティブ・ラーニングの取り組み
講義中に課題を配布して問題演習を行う。問題の解答解説を通して、講義内容の重要部分を再度確認する。
授業で行っている工夫(思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)
衛生薬学の視点から、生活環境や地球環境のかつての状況、現在の状況を理解させるとともに、その保全策、改善策についても考えさせる教育を目指している。
環境関連分野では法令や各種の制度が頻繁に制定、改廃されるので、速やかに新しい情報を提供するようにしている。例えば、教科書改訂後に行われた環境関連の法改正などについては作成した新資料を配付するようにしている。
成績評価方法
<試験により評価する>
1)形成的評価
a)知識:課題、問題演習を行い評価する。解答解説にてフィードバックする。
2)総括的評価
a)知識:定期試験(100%)にて評価する。 再試験を1回実施する。
3)成績評価基準(総括的評価)
S(90%以上) :合格
A(80~90%未満):合格
B(70~80%未満):合格
C(60~70%未満):合格
D(60%未満) :不合格
※再試験の成績・・・合格の場合 C
教科書
衛生薬学―健康の維持と増進をめざして―(京都廣川書店 第1版1刷)
ISBN:9784910844091
必携・衛生試験法 第3版(日本薬学会編 金原出版)
ISBN:9784307470506
参考書
衛生試験法・注解2020(日本薬学会編 金原出版)
ISBN:9784307470490
国民衛生の動向2023/2024(厚生労働統計協会)
ISBN:978487511898-5
薬毒物試験法と注解2017(日本薬学会編 東京化学同人)
ISBN:9784807909223
オフィスアワー
原則的にいつでも可であるが、事前に予約することが望ましい。
所属教室
公衆衛生学教室 研究1号館4階403
準備学習(予習・復習等)
予習:シラバスに記載された各回の授業内容について、事前に教科書を読んでから講義に臨んでください。
復習:参考資料や過去問題を配布するので、それらを活用して講義内容を復習してください。
学生へのフィードバック
演習問題を行い、解説にてフィードバックする。
定期試験終了後に、フィードバック講義を行う。
教員からの一言
社会問題となっている環境に関わる記事やニュースに関心を持ち、新聞やTV、インターネット等で理解しておいてください。
備考
ナンバリングコード
RD2201