薬学部シラバス2024
疾病と薬物治療Ⅰ
Diseases and Pharmacotherapy Ⅰ
2年 後期 2年必修科目 1単位 | |
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平田 尚人 杉浦 宗敏 清海 杏奈 |
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学習目標(GIO)
疾病に伴う症状と臨床検査値の変化などの的確な患者情報を取得し、患者個々に応じた薬の選択、用法・用量の設定および各々の医薬品の「使用上の注意」を考慮した適正な薬物治療に参画できるようになるために、薬物治療に関する基本的知識を修得する。疾病と薬物治療Ⅰ~Ⅷのうち本講義では、病態を理解する上で必要な臨床検査の知識および血液・造血器疾患に関して病態生理、臨床症状、検査・診断、治療、患者説明の知識を修得する。
行動目標(SBOs)
番号 | 内容 | コアカリとの関連コード |
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1 | 代表的な生理機能検査の検査項目を列挙し、目的と異常所見を説明できる。 | E1-2-2-6 |
2 | 尿及び糞便を用いた代表的な検査項目を列挙し、目的と異常所見を説明できる。 | E1-2-2-1 |
3 | 血液学的検査の代表的な検査項目を列挙し、目的と異常所見を説明できる。 | E1-2-2-2 |
4 | 血液生化学的検査の代表的な検査項目を列挙し、目的と異常所見を説明できる。 | E1-2-2-3 |
5 | 感染症・炎症に関する代表的な免疫学的検査項目を列挙し、目的と異常所見を説明できる。 | E1-2-2-4,7 |
6 | 悪性腫瘍に関する代表的な検査項目を列挙し、目的と異常所見を説明できる。 | E2-7-7-2 |
7 | 動脈血ガス分析の検査項目を列挙し、目的と異常所見を説明できる。 | E1-2-2-5 |
8 | 代表的なフィジカルアセスメントの検査項目を列挙し、目的と異常所見を説明できる。 | E1-2-2-8 |
9 | 血液・造血器系について概説できる。 | C7-1-14-1 |
10 | 代表的なサイトカイン、増殖因子を挙げ、生理活性および作用機構について概説できる。 | C7-2-4-1 |
11 | 血液凝固・線溶系の機構について概説できる。 | C7-2-9-1 |
12 | 止血薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)および臨床適用を説明できる。 | E2-3-2-1 |
13 | 抗血栓薬、抗凝固薬および血栓溶解薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)および臨床適用を説明できる。 | E2-3-2-2 |
14 | 以下の貧血(鉄欠乏性貧血、巨赤芽球性貧血(悪性貧血等)、再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血(AIHA)、腎性貧血、鉄芽球性貧血)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 | E2-3-2-3 |
15 | 播種性血管内凝固症候群(DIC)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 | E2-3-2-4 |
16 | 以下の疾患(血友病、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、白血球減少症、血栓塞栓症)について治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 | E2-3-2-5 |
授業内容
回数 | 担当 | 内容 | 対応(SBOs) |
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1 | 平田 | 臨床検査-1 基本的検査と基準値、フィジカルアセスメント | 1,8 |
2 | 平田 | 臨床検査-2 尿・便検査、動脈血ガス検査 | 2,7 |
3 | 平田 | 臨床検査-3 血液学的検査 | 3,11 |
4 | 平田 | 臨床検査-4 血液生化学的検査(1) | 4 |
5 | 平田 | 臨床検査-5 血液生化学的検査(2) | 4 |
6 | 平田 | 臨床検査-6 血液生化学的検査(3) | 4,5 |
7 | 平田 | 臨床検査-7 感染症検査、免疫学的検査、腫瘍マーカー検査 | 5,6 |
8 | 清海・杉浦 | 血液・造血器疾患-1 総論 | 9-16 |
9 | 清海・杉浦 | 血液・造血器疾患-2 鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血 | 9,10,14 |
10 | 杉浦 | 血液・造血器疾患-3 巨赤芽球性貧血、腎性貧血 | 9,10,14 |
11 | 杉浦 | 血液・造血器疾患-4 鉄芽球性貧血、自己免疫性溶血性貧血 | 9,10,14 |
12 | 杉浦 | 血液・造血器疾患-5 白血球減少症、血栓性血小板減少性紫斑病 | 10,11,12,16 |
13 | 杉浦 | 血液・造血器疾患-6 特発性血小板減少性紫斑病、血友病 | 10,11,12,16 |
14 | 杉浦 | 血液・造血器疾患-7 播種性血管内凝固症候群、血栓塞栓症 | 11,12,13,15,16 |
アクティブ・ラーニングの取り組み
教科書のみでなく、WebClassにアップした補助プリントを用いて知識の定着を図る。(平田)
補助プリントをWebClassにアップする。講義のなかで知識の確認を図る。(杉浦)
授業で行っている工夫(思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)
成績評価方法
<試験により評価する>
1) 形成的評価
a) 知識:講義中に補助プリントに示した演習問題を行う。
2) 総括的評価
a) 知識:定期試験にて評価する。再試験を1回実施する。(100%)
教科書
薬学生のための病態検査学(改訂第4版) 南江堂(臨床検査)
能動的薬物治療論 血液系疾患と悪性腫瘍 京都廣川書店(血液・造血器疾患)
参考書
臨床検査データブック [コンパクト版] 第12版 医学書院
病気がみえる5 血液 メディックメディア
オフィスアワー
平田 尚人 水曜日以外はいつでも可。ただし、事前にメールでの連絡が必要です。臨床薬剤学教室 医療薬学研究棟 2階 M206室
杉浦 宗敏 いつでも可。ただし事前に予約が必要。医薬品安全管理学教室 医療棟3階304号室
所属教室
平田 尚人 臨床薬剤学教室准教授 医療棟2階206号室
杉浦 宗敏 医薬品安全管理学教室教授 医療棟3階304号室
準備学習(予習・復習等)
次回の講義で扱う内容については、教科書及び補助プリントで予習しておくことが望ましい。(平田)
講義内容について教科書及び補助プリントで予習および復習をすること。(杉浦)
学生へのフィードバック
講義中に出た質問等で特に解説が必要なものについては、次回の補助プリントにも追加記載して更に理解を深める。(平田)
教員からの一言
備考
実務家教員担当科目
ナンバリングコード
RE2203