薬学部シラバス2024
疾病と薬物治療Ⅱ
Diseases and Pharmacotherapy Ⅱ
2年 後期 2年必修科目 1単位 | |
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大友 隆之、恩田 健二、鈴木 賢一(取り纏め) |
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学習目標(GIO)
患者情報に応じた薬の選択、用法・用量の設定および医薬品情報・安全性や治療ガイドラインを考慮した適正な薬物治療に参画できるようになるために、疾病に伴う症状などの患者情報を解析し、最適な治療を実施するための薬理、病態・薬物治療に関する基本的事項を修得する。本講義では、代謝系・内分泌系および骨・関節に作用する医薬品の薬理および疾患の病態・薬物治療に関する基本的知識を修得し、治療に必要な情報収集・解析および医薬品の適正使用に関する基本的事項を修得する。
行動目標(SBOs)
番号 | 内容 | コアカリとの関連コード |
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1 | 骨粗鬆症について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 | E2-2-3-2 |
2 | 変形性関節症について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 | E2-2-3-3 |
3 | カルシウム代謝の異常を伴う疾患(副甲状腺機能亢進(低下)症、骨軟化症(くる病を含む)、悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 | E2-2-3-4 |
4 | 糖尿病とその合併症について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 | E2-5-1-1 |
5 | 脂質異常症について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 | E2-5-1-2 |
6 | Basedow(バセドウ)病について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 | E2-5-2-2 |
7 | 甲状腺炎(慢性(橋本病)、亜急性)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 | E2-5-2-3 |
8 | 尿崩症について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。 | E2-5-2-4 |
9 | 以下の疾患について説明できる:先端巨大症、高プロラクチン血症、下垂体機能低下症、ADH 不適合分泌症候群(SIADH)、副甲状腺機能亢進症•低下症、Cushing(クッシング)症候群、アルドステロン症、褐色細胞腫、副腎不全(急性、慢性)、子宮内膜症(重複)、アジソン病(重複)。 | E2-5-2-5 |
授業内容
回数 | 担当 | 内容 | 対応(SBOs) |
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1-5 | 恩田 | 糖尿病 | 4、9 |
6-8 | 〃 | 脂質異常症、肥満症・メタボリック症候群 | 5、6、9 |
9-10 | 〃 | 甲状腺疾患、副甲状腺疾患、副腎疾患、尿崩症 | 6、7、8、9 |
11-13 | 大友 | 骨粗鬆症、変形性関節症、骨軟化症 | 1、2、3、9 |
アクティブ・ラーニングの取り組み
講義中に教科書、プリントへのマークや書き込みを促し、全講義終了後には、学生各自が作成し、自らに適した「まとめの学修ノート」として仕上がるように仕向けている。
授業で行っている工夫(思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)
各種疾患の診療ガイドラインに基づいて講義を行い、症例や処方例を紹介することにより具体的なイメージを持たせるようにしている。パワーポイントを利用して、写真や医療器具など、視覚に訴える資料を活用している。また、疾患ごとに最初の講義時間を関連する解剖生理学や生化学的知識の復習に充てており、本論の理解を深めるように促している。初学者といえども現場で直ぐに役立つ講義内容を目指している。
成績評価方法
<試験により評価する>
総括的評価
a)知識:定期試験(100%)の結果に基づいて評価する。但し、受講態度によっては受験資格を失うことがある。
教科書
参考書
治療薬マニュアル(医学書院)、今日の治療指針(医学書院)
オフィスアワー
いつでも可。但し、メールによる予約が必要。
所属教室
恩田 臨床薬理学教室 医療薬学研究棟1F M102号室
大友 臨床医療薬学センター 医療薬学研究棟3階 M305号室
鈴木 臨床薬理学教室 医療薬学研究棟2F
準備学習(予習・復習等)
授業を受ける前に、シラバスを開いて講義予定項目のSBOsを確認し、講義資料の該当範囲を読んでから講義に臨むようにしてください。また、講義の後は必ず復習してください。
学生へのフィードバック
学生から寄せられた質問や感想などに対して、必要に応じて授業中に全学生に向けてその内容を伝え、解説を加える等の対応を行う。また、特に必要性の高いものについては翌年以降の講義内容に反映させる。
教員からの一言
分からないことをそのままにしないで、参考書等で調べてください。自分で調べることがとても大切です。それでも理解できなければ、オフィスアワーや次回の講義のときに質問してください。
備考
ナンバリングコード
RE2204