薬学部シラバス2024
化学系実習Ⅱ 有機化学実習
Laboratory Course in Organic Chemistry Ⅱ : Laboratory Course in Organic Chemistry
2年 前期 実習科目 1.5単位 | |
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宮岡 宏明 太田 浩一朗 岡﨑 伸之輔 ( 3・4・9・10・1・2・7・8 ) 三浦 剛 平島 真一 中島 康介 松島 恭征 ( 5・6・11・12 ) 宮岡 宏明 太田 浩一朗 岡﨑 伸之輔 三浦 剛 平島 真一 中島 康介 松島 恭征 ( 6月6日までのクラス分けに入らなかった全クラスの学生) 佐藤 梓 |
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学習目標(GIO)
有機化学反応の実験を通して一連の実験技術を確実に習得し、さらに実験化学の重要性を認識しながら科学的な視点から実験を観察してその結果を充分に考察する。種々の官能基を有する有機化合物の多様な性質と反応性を効率的に理解して応用力を養う。
行動目標(SBOs)
番号 | 内容 | コアカリとの関連コード |
---|---|---|
1 | 官能基の性質を利用した分離精製を実施できる。(技能) | C3-3-1-2 |
2 | 反応廃液を適切に処理する。(技能・態度) | Y-3-32-3 |
3 | 化学反応によって官能基変換を実施できる。(技能) | Y-3-29-12 |
4 | 課題として与えられた化合物の合成法を立案できる。(知識・技能) | Y-3-32-1 |
5 | 代表的な化合物をIUPAC規則に基づいて命名することができる。 | C3-1-1-1 |
6 | 薬学領域で用いられる代表的化合物を慣用名で記述できる。 | C3-1-1-2 |
7 | 基本的な化合物を、ルイス構造式で書くことができる。 | C3-1-1-3 |
8 | 基本的な有機反応機構を、電子の動きを示す矢印を用いて表すことができる。(技能) | C3-1-1-9 |
9 | 有機化合物の性質に及ぼす共鳴の影響について説明できる。 | C3-1-1-4 |
10 | アルデヒド類およびケトン類の基本的な性質と反応を列挙し、説明できる。 | C3-3-4-1 |
11 | アルコール類の基本的な性質と反応を列挙し、説明できる。 | C3-3-3-1 |
12 | カルボン酸誘導体(酸ハロゲン化物、酸無水物、エステル、アミド)の基本的な性質と反応を列挙し、説明できる。 | C3-3-4-3 |
13 | 薄層クロマトグラフィーの特徴と代表的な検出法を説明できる。 | C2-5-1-2 |
14 | クロマトグラフィーを用いて試料を分離精製できる。(技能) | C2-5-1-5 |
15 | アルコールの代表的な合成法について説明できる。 | Y-3-29-4 |
16 | カルボン酸誘導体(エステル)の代表的な合成法について説明できる。 | Y-3-29-9 |
17 | 代表的な炭素-炭素結合生成反応(アルドール反応)について説明できる。 | Y-3-30-3 |
授業内容
回数 | 担当 | 内容 | 対応(SBOs) |
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1 | 生物分子有機化学講座・薬化学教室 | 本実習で実施する有機反応の全てについて反応機構を詳解する。 | 1〜17 |
2 | 〃 | 還元反応:アセトフェノンと水素化ホウ素ナトリウムの反応 | 1~11、15 |
3 | 〃 | エステル化反応:1-フェニルエタノールと p-トルオイルクロリドの反応 | 1~9、11、16 |
4 | 〃 | エステル化反応の粗生物のクロマトグラフィーによる精製 | 1、2、13、14 |
5 | 〃 | カルボニル縮合反応:アセトンとベンズアルデヒドとのアルドール縮合 | 1~10、17 |
6 | 〃 | 総合演習(試験) | 1〜17 |
アクティブ・ラーニングの取り組み
・毎回の実習終了後に少人数(実習プラッテごと)での口頭試問を行い、解答の是非について学生間で討論してもらう。
授業で行っている工夫(思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)
2名で実験を行う。毎回の実習終了時に、当日の実験を記録したノートを教員がチェックして実験結果を評価しながら口頭試問を行う。この内容を踏まえて、結果の考察に重点を置いたレポートの提出を求める。
成績評価方法
1)形成的評価
a) 知識:キーワードを提示して課題と演習問題によりチェックする。
b) 技能および c) 態度:基礎的な化学実験の技能の習得と実験態度については、実験中にチェックしてフィードバックする。
d)パフォーマンス:毎回の実験終了報告の際に、実験結果の評価を行いながら、技能と態度、発表能力についても助言する。
2)総括的評価
知識:口頭試問と実習レポート(50%)、総合演習 試験(50%)にて評価する。
出席状況によっては、受験停止とすることがある。
実習はすべてに出席すること。やむを得ず病気で欠席する場合は、予め教員に連絡して指示に従うこと。
教科書
化学系実習Ⅱ実験書(2024年度版)
参考書
マクマリー有機化学(上)(中) 第9版 伊東ら訳 東京化学同人
フィーザー/ウィリアムソン 有機化学実験 原書8版 磯部ら訳 丸善
新版 基礎有機化学実験 その操作と心得 畑ら著 丸善
オフィスアワー
佐藤 梓 いつでも可、要予約。 教育1号館2階1205
所属教室
宮岡 宏明 太田 浩一朗 岡﨑 伸之輔 生物分子有機化学講座 研究2号館5階
三浦 剛 平島 真一 中島 康介 松島 恭征 薬化学教室 研究2号館2階
佐藤 梓 薬学基礎実習教育センター 1205教員室 教育1号館2階
準備学習(予習・復習等)
・事前に WebClass のコース内に注意事項を掲載するので、確認をすること。
・実習のスケジュールを確認して、該当する実習書の範囲を予習して実習に臨むこと。
・実習で行ったことを、関連する授業の教科書やプリントで必ず復習すること。
学生へのフィードバック
毎回の実験終了時に、実験結果の評価を行い、知識、技能、態度についてフィードバックする。
教員からの一言
備考
C2 化学物質の分析
(5)分離分析法 【クロマトグラフィー】
C3 化学物質の性質と反応
(1)化学物質の基本的性質 (2)有機化合物の基本骨格の構造と反応 (3)官能基の性質と反応
ナンバリングコード
RG2101