薬学部シラバス2024
疾病と薬物治療Ⅳ
Diseases and Pharmacotherapy Ⅳ
3年 前期 3年必修科目 1単位 | |
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長谷川 弘、鈴木 賢一(取り纏め) |
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学習目標(GIO)
疾病に伴う症状と臨床検査値の変化などの患者情報を的確に取得し、患者個々に応じた薬の選択、用法・用量の設定および各々の医薬品の「使用上の注意」を考慮した適正な薬物治療に参画できるようになるために、疾病及び薬物治療に関する基本的知識を修得する。本講義では、代表的な消化器系疾患に関して、その病態生理、臨床症状、検査・診断、治療および患者指導について学習する。さらに、治療に用いられる代表的な医薬品に関する基本的知識を修得する。
行動目標(SBOs)
番号 | 内容 | コアカリとの関連コード |
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1 | 食道、胃・十二指腸の代表的な疾患(悪性腫瘍を含む)を列挙し、それらの病態生理、診断、治療を概説できる。 | C7-1-9-1 C7-2-2-1 E1-2-1-1 E2-4-2-1,6,8 E2-7-3-2 E2-7-7-2 E2-7-8-3,8 |
2 | 食道、胃・十二指腸疾患の代表的な治療薬、およびその使用上の注意について説明できる。 | E1-2-1-1 E2-4-2-1,6,8 E2-7-3-2 E2-7-8-8 |
3 | 腸の代表的な疾患(悪性腫瘍を含む)を列挙し、それらの病態生理、診断、治療を概説できる。 | C7-1-9-1 E1-2-1-1 E2-4-2-2,6~7,9 E2-7-3-2 E2-7-7-2 E2-7-8-8 |
4 | 腸疾患の代表的な治療薬、およびその使用上の注意について説明できる。 | E1-2-1-1 E2-4-2-2,6~7,9 E2-7-3-2 E2-7-8-4,8 |
5 | 肝臓・胆道・膵臓の代表的な疾患(悪性腫瘍を含む)を列挙し、それらの病態生理、診断、治療を概説できる。 | C7-1-9-2 E1-2-1-1 E1-2-2-3,6 E1-4-3-1 E2-4-2-3~5 E2-7-3-2 E2-7-4-4 E2-7-7-2 E2-7-8-8 |
6 | 肝臓・胆道・膵臓疾患の代表的な治療薬、およびその使用上の注意について説明できる。 | E1-2-1-1 E2-4-2-3~5 E2-7-3-2 E2-7-4-4 E2-7-8-8 |
授業内容
回数 | 担当 | 内容 | 対応(SBOs) |
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1 | 長谷川 | 総論 消化器系疾患でみられる症候 消化管疾患-1 食道、胃・十二指腸疾患の病態および治療薬(1) |
1、3、5 |
2 | 〃 | 消化管疾患-2 食道、胃・十二指腸疾患の病態および治療薬(2) |
1、2 |
3 | 〃 | 消化管疾患-3 食道、胃・十二指腸疾患の病態および治療薬(3) |
1、2 |
4 | 〃 | 消化管疾患-4 腸疾患の病態および治療薬(1) | 3、4 |
5 | 〃 | 消化管疾患-5 腸疾患の病態および治療薬(2) | 3、4 |
6 | 〃 | 消化管疾患-6 腸疾患の病態および治療薬(3) | 3、4 |
7 | 〃 | 肝・胆・膵疾患-1 肝疾患の病態および治療薬(1) | 5、6 |
8 | 〃 | 肝・胆・膵疾患-2 肝疾患の病態および治療薬(2) | 5、6 |
9 | 〃 | 肝・胆・膵疾患-3 肝疾患の病態および治療薬(3) | 5、6 |
10 | 〃 | 肝・胆・膵疾患-4 肝疾患の病態および治療薬(4) | 5、6 |
11 | 〃 | 肝・胆・膵疾患-5 胆・膵疾患の病態および治療薬(1) | 5、6 |
12 | 〃 | 肝・胆・膵疾患-6 胆・膵疾患の病態および治療薬(2) | 5、6 |
13 | 〃 | 肝・胆・膵疾患-7 胆・膵疾患の病態および治療薬(3) | 5、6 |
アクティブ・ラーニングの取り組み
単元毎に問題演習を行う。
授業で行っている工夫(思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)
本講義内容は機能形態学や薬理学等の関連科目と密接な関係があるので、それらの科目を有機的に結びつけ、知識の定着と理解が深まるように工夫している。要点を整理し、図解を取り入れた講義用プリントを配布し、学習しやすいように努めている。
成績評価方法
<試験により評価する>
1)形成的評価
a)知識:WebClassに提示した演習問題を行う。
2)総括的評価
a)知識:定期試験にて評価する(100%)。再試験を1回実施する。
但し、受講態度によっては受験停止の措置を講ずることがある。
教科書
講義用プリント
参考書
薬学生のための新臨床医学 第2版(市田公美ら編 廣川書店)
病気がみえる vol.1 消化器(メディックメディア)第6版
薬がみえる vol.3(メディックメディア)
治療薬マニュアル(医学書院)
今日の治療薬(南江堂)
オフィスアワー
いつでも可。 ただし、要予約。
所属教室
長谷川 病態生理学教室 研究4号館4階 4402
準備学習(予習・復習等)
・疾病の概念を理解するためには、各臓器・器官の生理的役割を理解しておくことが必要です。「機能形態学Ⅰ」で学んだ消化器系器官の生理的役割について復習してください。
・消化器系に作用する多くの薬物が登場します。消化器系に作用する薬物とその薬理作用は、3年前期に開講される「薬理学Ⅲ」で学びます。本講義と「薬理学Ⅲ」を連携して学び、治療薬への理解を深めてください。
・講義用プリントは、それを必要とする講義日の少なくとも1週間前に配布しますので、事前に予習してください。
・薬剤師国家試験問題に出題された消化器系問題(一部修正)を確認問題としてWebClassを掲載しますので、復習に利用してください。
学生へのフィードバック
・講義開始時には、前回講義の復習を行い、知識の定着を確認できるようにしてください。
教員からの一言
備考
ナンバリングコード
RE3105