薬学部シラバス2024
反応有機化学
Organic Reaction Mechanism
3年 前期 (選択)専門科目Ⅰ 1単位 | |
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松本 隆司 |
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学習目標(GIO)
学部課程で学習する有機化学を,反応機構の観点から理解し,修得する。
行動目標(SBOs)
番号 | 内容 | コアカリとの関連コード |
---|---|---|
1 | 化学結合や軌道の混成について理解し,説明できる。 | C1-1-1-1~2 C3-1-1-3 |
2 | 誘起効果,共鳴効果,超共役,Hammondの仮説,s性,芳香属性などの基本概念を理解し,説明できる。 | C1-1-1-1~3 C3-1-1-3~4,7~8 C3-2-3-2 |
3 | 基本的な有機反応を分類できる。 | C3-1-1-6 |
4 | アルケンの代表的な付加反応を列挙し,その反応機構を説明できる。 | C3-2-2-1 |
5 | アルケンの代表的な酸化・還元反応を列挙し,その反応機構を説明できる。 | C3-2-2-2 |
6 | アルキンの代表的な反応を列挙し,その反応機構を説明できる。 | C3-2-2-3 |
7 | 有機ハロゲン化合物の代表的な反応を列挙し,その反応機構を説明できる。 | C3-3-2-1~3 |
8 | アルコールの代表的な反応を列挙し,その反応機構を説明できる。 | C3-3-3-1 |
9 | 芳香族化合物のの代表的な反応を列挙し,その反応機構を説明できる。 | C3-2-3-1~5 |
授業内容
回数 | 担当 | 内容 | 対応(SBOs) |
---|---|---|---|
1 | 松本 | 化学結合と混成 | 1 |
2 | 〃 | 有機反応を理解するための基本概念:誘起効果,共鳴効果,超共役,Hammondの仮説,s性,芳香属性 | 1,2 |
3〜5 | 〃 | アルケンの付加反応とその反応機構,マルコフニコフ則 | 3,4 |
6,7 | 〃 | アルケンの酸化・還元反応とその反応機構 | 3,5 |
8 | 〃 | アルキンの反応とその反応機構 | 3,6 |
9,10 | 〃 | 有機ハロゲン化合物の反応とその反応機構,置換反応と脱離反応 | 3,7 |
11,12 | 〃 | アルコールの反応とその反応機構 | 3,8 |
13,14 | 〃 | 芳香族化合物の反応とその反応機構 | 3,9 |
アクティブ・ラーニングの取り組み
講義と問題演習を通じて,概念を理解する。
授業で行っている工夫(思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)
成績評価方法
<レポート・課題により評価する>
1) 形成的評価
a) 知識: 課題・演習により,知識の到達レベルの確認する。
2) 総括的評価
a) 知識:課題レポートで評価する(100%)。なお,課題•演習への取り組み態度が不良である場合には減点する。
教科書
『マクマリー有機化学(上,中,下)』第9版(J. McMurry 著,伊藤ら 訳,東京化学同人)
参考書
『ウォーレン有機化学(上,下)』第2版(S. Warrenら 著,野依ら 訳,東京化学同人)
『有機反応機構』(P. Sykes 著,久保田尚志 訳,東京化学同人)
オフィスアワー
随時,質問を受け付けます。ただし,要予約。
所属教室
松本 隆司 薬品製造学教室 研究2号館206室
準備学習(予習・復習等)
「マクマリー有機化学」と有機化学Ⅰ〜Ⅲまでのノートを手元に用意して聴講してください。予習は必要ありません。講義に集中し,時間内に理解するようにしましょう。
学生へのフィードバック
講義に対する質問に,個別に対応します。
教員からの一言
有機化学の「地固め」のための科目です。ここまでの有機化学で学習した内容を,反応機構の視点から振り返り,理解していきましょう。
具体的には・・・学習ずみの全ての反応について,その反応機構を記載した「反応機構ノート」を授業中に作成していきます。
CBT試験や卒業試験,国家試験の際に「有機については,これさえあれば」と頼りになる,自筆ノートを完成させましょう。
備考
ナンバリングコード
EH3102