薬学部シラバス2024
個別化医療Ⅱ
Personalized Medicine Ⅱ
4年 前期 4年必修科目 1単位 | |
---|---|
堀祐輔 秋山滋男 恩田健二 田中祥子 |
すべて開く
すべて閉じる
学習目標(GIO)
薬物治療の個別化に関する基本的事項を修得し、個々の患者に応じた最適な薬物療法を実践できる知識を修得する。
行動目標(SBOs)
番号 | 内容 | コアカリとの関連コード |
---|---|---|
1 | 薬物体内動態(PK)および薬物感受性(PD)の個人差を考慮した、薬物療法を説明できる。 | E4-2-1-6 |
2 | 患者の体格・背景・病態および薬剤に適した用量・用法の設定について、例を挙げて説明できる。 | F-3-3-9 |
3 | 患者の背景・状態に適した剤型や投与経路を選択できる | F-3-3-3~4 |
4 | 遺伝的素因を考慮した薬物治療について、例を挙げて説明できる。 | E3-3-1-1~3 E3-3-5-2 F-3-3-2 |
5 | 新生児、小児における薬物動態と、薬物治療で注意すべき点を説明できる。 | E3-3-2-1 F-3-3-2 |
6 | 妊娠・授乳期における薬物動態と、生殖・妊娠・授乳期の薬物治療で注意すべき点を説明できる。 | E3-3-4-2 F-3-3-2 |
7 | 高齢者における薬物動態と、薬物治療で注意すべき点を説明できる。 | E3-3-2-2 F-3-3-2 |
8 | 腎疾患・腎機能低下時における薬物動態と、薬物治療・投与設計において注意すべき点を説明できる。 | E3-3-3-1 F-3-3-2 |
9 | 血液浄化法施行患者(血液透析など)における薬物動態と、薬物治療・投与設計において注意すべき点を説明できる。 | E3-3-3-1 |
10 | 肝疾患・肝機能低下時における薬物動態と、薬物治療・投与設計において注意すべき点を説明できる | E3-3-3-2 F-3-3-2 |
11 | 心臓疾患を伴った患者における薬物動態と、薬物治療・投与設計において注意すべき点を説明できる。 | E3-3-3-3 |
12 | 薬物の効果に影響する生理的要因(性差、閉経、日内変動など)を列挙でき、個別化治療における時間薬理学の考え方を修得する。 | E3-3-4-1 |
13 | 各種検査値異常の患者および栄養状態の異なる患者(肥満、低アルブミン血症、腹水など)における薬物治療で注意すべき点を説明できる。 | E3-3-4-3 F-3-4-7 |
14 | 薬剤併用時における併用療法の考え方や相互作用、ポリファーマシーについて、注意すべき点を説明できる。 | E4-1-2-4 E4-1-3-6 E4-1-4-5 E4-1-5-5 |
15 | 薬物投与後の効果の判定や副作用や有害事象のモニタリングにおける注意点を説明できる。 | F-3-4-1,6~9 |
16 | 個別の患者情報(遺伝的素因、年齢的要因、臓器機能など)と医薬品情報をもとに、薬物治療を計画・立案できる。 | E3-3-5-1 F-3-4-10 |
授業内容
回数 | 担当 | 内容 | 対応(SBOs) |
---|---|---|---|
1 | 堀祐輔 | PK/PDの概念 個人差を考慮した薬物療法 |
1 |
2 | 堀祐輔 | PK/PDを考慮した薬物療法 患者の体格・背景・病態・服薬コンプライアンスを考慮した用量・用法の設定および剤型、投与経路の選択 |
2、3 |
3 | 堀祐輔 | PKの個人差を考慮した薬物療法 | 4、14 |
4 | 堀祐輔 | 肝機能低下時における薬物投与設計 | 10 |
5 | 堀祐輔 | 遺伝子多型に基づく薬物投与設計 | 16 |
6 | 恩田健二 | 妊娠・授乳期における薬物療法 | 6 |
7 | 竹内裕紀 | 腎機能低下時における薬物投与設計 | 8 |
8 | 田中祥子 | 新生児、小児における薬物療法 | 5 |
9 | 竹内裕紀 | 血液浄化法施行患者(血液透析など)における薬物投与設計 | 9 |
10 | 秋山滋男 | 高齢者における薬物療法 | 7、16 |
11 | 秋山滋男 | 生理的要因(性差、閉経、日内変動など)による薬物治療への影響および時間薬理学 | 12 |
12 | 秋山滋男 | 各種検査値異常のある患者および栄養状態の異なる患者(肥満、低アルブミン血症、腹水など)の薬物療法の注意点 心機能低下患者における薬物投与設計 |
11、13 |
13 | 秋山滋男 | 効果および副作用モニタリング | 15 |
アクティブ・ラーニングの取り組み
必要に応じてQ&Aを実施している。
例題を提示している。
授業で行っている工夫(思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)
講義資料により、講義内容を明確にしている。パワーポイントなどを使用し、講義に集中できるよう配慮している。練習問題を作成し、重要なポイントを確認できるよう工夫している。
成績評価方法
1) 形成的評価
a) 知識:例題・症例を提示し修得度を評価する。
2)総括的評価
a) 知識:定期試験(100%)にて評価する。
教科書
個別化薬物療法(京都廣川書店)
WebClass
参考書
臨床薬理学第4版(医学書院)
ライフステージや疾患背景から学ぶ臨床薬理学(羊土社)
オフィスアワー
いつでも可。ただし要予約 実務実習教育センター 臨床薬理学教室
所属教室
薬学実務実習教育センター 臨床薬理学教室
準備学習(予習・復習等)
教科書(またはWebClass)を用いて体系的に講義を行いますので、対応SBOsの予習をして講義に臨んでください。講義を聴きながら感じたこと、考えたことや疑問をノートに書き留めることで、自分の問題意識を明確にして能動的に講義に臨んでください。
学生へのフィードバック
講義の要点に関する例題・症例等を提示し解説している。
教員からの一言
今まで学んできた薬理学・薬物体内動態学・疾病と薬物治療等の知識に基づき、実際の個々の患者に適した薬物治療を実践するために、総合的に考える力を身につけて下さい。
備考
実務家教員担当科目
ナンバリングコード
RF4104