薬学部シラバス2024
マーケティング(医療用医薬品マーケティング戦略)
Marketing (Pharmaceutical Marketing Strategy)
5年 後期 (選択)専門科目Ⅱ 1単位 | |
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林 真希子 |
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学習目標(GIO)
社会、経済、文化等あらゆる面でグローバリゼーションの時代を迎えた現在、医薬品市場では「良い薬を創れば売れる」時代は終わり、「売れる薬を創り、売れる方法で売る」時代へと移行しました。つまり、これまで医薬品市場ではあまり必要とされていなかった「戦略的マーケティング」の概念が医薬品市場にも入り込み、事業を展開する上で不可欠な要素となりました。本講義では、最初にマーケティングに関する一般的な知識を習得します。次に、当該知識を医療用医薬品マーケティングに展開させ、医薬品の研究開発から販売までの各プロセスにおいて具体的にどのようなマーケティングが実施されているのかについて学びます。
行動目標(SBOs)
番号 | 内容 | コアカリとの関連コード |
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1 | マーケティングの基礎用語を理解する | T-1-1-1 |
2 | マーケティング戦略の一般的なプロセスを理解する | T-1-1-1 |
3 | マーケティング戦略の各プロセスにおける重要ポイントを理解する | T-1-1-1 |
4 | 日本及び世界における医薬品の市場規模の現状及び推移を説明できる | B-3-2-1 Y-2-3-4 |
5 | 日本及び世界における医薬品に対する市場ニーズを説明できる | D1-1-2-3 T-1-1-1 |
6 | 医薬品の特許制度及び 2010 年問題について説明できる | Y-2-3-1 |
7 | ジェネリック医薬品について説明できる | B-3-2-3 |
8 | 日本及び世界における近年の医薬品業界再編を理解する | T-1-1-1 |
9 | バイオ医薬品について説明できる | T-1-1-1 |
10 | 医療用医薬品におけるマーケティング戦略の役割を理解する | T-1-1-1 |
11 | 医療用医薬品マーケティング戦略の一般的なプロセスを理解する;一般消費財と医療用医薬品におけるマーケティング戦略体系の違いを理解する | T-1-1-1 |
12 | 医療用医薬品マーケティング戦略の各プロセスにおける重要ポイントを理解する | T-1-1-1 |
13 | 希少疾病用医薬品について説明できる | Y-2-3-5 |
14 | 薬価基準制度について説明できる | B-3-1-6 |
15 | 組織・人材マネジメントのポイントを理解する | T-1-1-1 |
16 | 国民医療費及び調剤医療費の動向について説明できる | B-3-2-2 |
授業内容
回数 | 担当 | 内容 | 対応(SBOs) |
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1 | 林 | オリエンテーション;マーケティング概論 | 1-3 |
2 | 〃 | マーケティング概論 | 1-3 |
3 | 〃 | 確認試験;課題 | 1-3 |
4 | 〃 | 医療用医薬品マーケティング | 5,10-14 |
5 | 〃 | 医療用医薬品マーケティング | 5,10-14 |
6 | 〃 | 確認試験;課題 | 5,10-14 |
7 | 〃 | 医薬品業界 | 4-9,16 |
8 | 〃 | 医薬品業界 | 4-9,16 |
9 | 〃 | 確認試験;課題 | 4-9,16 |
10 | 〃 | マーケティング演習:映画「スーパーの女」から学ぶマーケティング戦略 | 15 |
11 | 〃 | マーケティング演習:映画「スーパーの女」から学ぶマーケティング戦略 | 15 |
12 | 〃 | 確認試験・課題 | 15 |
13 | 〃 | 課題の総括 | 1-15 |
14 | 〃 | 最終試験 | 4-14 |
アクティブ・ラーニングの取り組み
・ 各授業日の最後に、その日の内容に関する確認試験及び課題を実施する
・ 課題の実施に際し、学生同士で議論する機会を設けている
・ 提出された課題の回答を紹介し、コメントする時間を設けている
授業で行っている工夫(思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)
最初に一般的なマーケティングを学習することで、マーケティングを学んだことがない学生でも無理なく参加できるとともに、その後の医薬品マーケティングを円滑に学習できるようにした;各題目ごとにキーワードを提示し、重要ポイントを明確にした;各授業日の最後にその日の内容に関する確認試験及び課題を実施することで、効果的に復習できるようにした
成績評価方法
<試験、レポート・課題により評価する>
1) 形成的評価
a) 知識:講義日ごとに、その日の講義内容に関連する確認試験及び課題を実施するとともに、最終日に講義内容に即した最終試験を行う
2) 総括的評価
a) 知識:確認試験(4%)、課題(20%)及び最終試験(76%)により評価する
教科書
なし
参考書
「コトラーのマーケティング入門」P. コトラー他(ピアソンエデュケーション)
「コトラー& ケラーのマーケティング・マネジメント 基本編」P. コトラー他(ピアソンエデュケーション)
「ゼミナール マーケティング入門」石井淳蔵他(日本経済新聞出版社)
「よくわかる医薬品業界」長尾剛司(日本実業出版社)
「医薬品マーケティングの基本戦略」M. スミス他(日経BP 社)
「医療用医薬品マーケティング」前田英二(メディカルレビュー社)
「日経業界地図」(日本経済新聞出版社)
「[図解] わかる! MBA」池上重輔(PHP 文庫)
「医薬マーケティング戦略 ‘ザ・ガイダンス’」吉村元明(情報機構)
「DATA BOOK」(日本製薬工業協会)
オフィスアワー
いつでも可;メール(WebClass又はvieillerose@yahoo.co.jp)にて対応
所属教室
準備学習(予習・復習等)
以下をキーワードに、新聞、テレビ、インターネット等で報道された医薬品業界関連トピックスは一読しておいてください:「医薬品市場」「M&A/買収/業界再編」「医療費/薬剤費」「薬価」「医薬品特許」「バイオ医薬品/バイオ後続品」「ジェネリック医薬品/後発医薬品」
学生へのフィードバック
課題において得られた回答については、それに対するコメントとともに最終日に総括する;個人の質問に対する回答は、口頭もしくは書類で提示するとともに、適宜、全履修者に対し、質問及び回答の詳細を解説する
教員からの一言
皆さんの回りにある製品・サービスには、それぞれ試行錯誤されたマーケティングが展開されています;製品・サービスを手にした際には、どのようなマーケティングが実施されているのか、どう改良すればもっと当製品・サービスが『売れる』(顧客に『買っていただける』)ようになるのか考えてみましょう
備考
授業内容は変更する場合があります
ナンバリングコード
EH5201