薬学部シラバス2024
薬事関連法規と制度Ⅱ
Pharmaceutical Affairs Law Ⅱ
| 4年 前期 4年必修科目 1単位 | |
|---|---|
| 益山 光一 |
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学習目標（GIO）
薬剤師は医療人の一員として医療法により定められており、医療を取り巻く環境も関係法規に基づき実施されている。これらの法律は、疾病構造の変化や急速に進む高齢化社会の中で、日々前進し、改正が行われている。最近では、地域包括ケアや在宅医療の推進など、薬剤師も地域医療のチームの一員となった取り組みも強く求められている。
ここでは主に、医療法と医療保険制度、加えて薬剤師が特に管理を必要とする医薬品の管理規定及び社会保障制度におけるこれからの薬剤師の課題について学習する。
行動目標（SBOs）
| 番号 | 内容 | コアカリとの関連コード |
|---|---|---|
| 1 | 薬剤師以外の医療職種の任務に関する法令と規定について概説できる。 | B-2-1-4 |
| 2 | 医療の理念と医療の担い手の責務に関する医療法の規定その意義について説明できる。 | B-2-1-5 |
| 3 | 医療提供体制に関する医療法の規定とその意義について説明できる。 | B-2-1-6 |
| 4 | 健康被害救済制度について説明できる。 | B-2-2-10 |
| 5 | 麻薬、向精神薬、覚醒剤原料等の取扱いに係る規定について説明できる。 | B-2-3-1 |
| 6 | 覚醒剤、大麻、あへん、指定薬物等の乱用防止規制について説明できる。 | B-2-3-2 |
| 7 | 毒物劇物の取り扱いに係る規定について概説できる。 | B-2-2-2 |
| 8 | 日本の社会保険制度の枠組みと特徴について説明できる。 | B-3-1-1 |
| 9 | 医療保険制度について説明できる。 | B-3-1-2 |
| 10 | 療養担当規則について説明できる。 | B-3-1-3 |
| 11 | 公費負担医療制度について概説できる。 | B-3-1-4 |
| 12 | 介護保険制度について概説できる。 | B-3-1-5 |
| 13 | 薬価基準制度について概説できる。 | B-3-1-6 |
授業内容
| 回数 | 担当 | 内容 | 対応（SBOs） |
|---|---|---|---|
| 1 | 益山 | 毒物及び劇物取締法 | ７ |
| 2 | 益山 | 麻薬及び向精神薬取締法(1) 麻薬の規制 |
５ |
| 3 | 益山 | 麻薬及び向精神薬取締法(2) 向精神薬の規制 |
５ |
| 4 | 益山 | 覚せい剤取締法、あへん法、大麻取締法 | ６ |
| 5 | 益山 | 医療法(1)医療の担い手 医師、歯科医師、保健師助産師、看護師、薬剤師等 |
２ |
| 6 | 益山 | 医療法(2)医療提供の理念 | ３ |
| 7 | 益山 | 医療法(3)医療提供体制 | ３ |
| 8 | 益山 | 医療関係者の状況 医師法等 |
１ |
| 9 | 益山 | 医療保険（1） 健康保険法 |
８、９、11 |
| 10 | 益山 | 医療保険（2） 国民健康保険 |
８、９、10 |
| 11 | 益山 | 医療保険（3） 薬価基準、調剤報酬等 |
13、14 |
| 12 | 益山 | 高齢者医療保健制度 | ８、９ |
| 13 | 益山 | 介護保険制度のしくみ、医薬品医療機器総合機構法と患者の被害救済 | ４、12 |
アクティブ・ラーニングの取り組み
薬剤師の今の問題について、考える時間を設けるとともに、講義内容については確認の小テスト（演習問題）を実施する。
授業で行っている工夫（思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み）
できるだけわかりやすく、体系化しながら講義を行っている。講義はプロジェクターを用い、図表、写真を多用する。必要な資料はWebClass上に参考資料として掲載するが、基本的には教科書に基づき予習し、講義に持参すること。また小テストと称する演習問題を行い、知識の確認を行う。
成績評価方法
1)形成的評価
a) 知識：演習問題を行い、自己評価させる。また、成績不良者には課題を課す。
2)総括的評価
a) 知識： 定期テスト（80％）、小テスト（20%）にて評価する。再試験を1回行う。
＜総括的評価＞
・S（90点以上～100点）：合格
・A（80点以上～90点未満）：合格
・B（65点以上～80点未満） ：合格
・C（55点以上～65点未満） ：合格
・D（55点未満） ：不合格
教科書
2023-2024「薬事関係法規・制度 解説」薬事衛生研究会（薬事日報社）
参考書
やさしい医薬品医療機器等法（第２版、じほう）
オフィスアワー
益山 光一 いつでも可 ただしメールで予約してください。
所属教室
益山光一 薬事関係法規研究室 教育3号館1階3102-2
準備学習（予習・復習等）
講義の際に次の講義範囲として教科書での指定範囲に目を通して、疑問点や興味のある点を見つけてください。また、小テストの内容はできるだけ早い時点で、講義内容を思い出しながら、復習してください。
学生へのフィードバック
教科書の内容について、その内容説明と解説等を行い、各講義毎に最終的な理解を確認するための小テストを実施し、後日、WebClassにて解説をフィードバックする。
教員からの一言
わが国は世界的に類のない速さで高齢化が進んでおり、在宅医療や医療経済的視点など医療現場は大きく変わりつつあります。そのような変化の中、医療人として薬剤師も調和し、従前の取り組みだけではなく、前進しなくてはなりません。この講義で、制度上必要とされる薬剤師とはどのような姿なのかを知り、そのためにどうすべきか、考えていきましょう。
備考
ナンバリングコード
RB4101
