薬学部シラバス2024

医療薬物薬学演習Ⅰ 医薬品創製と基礎(物理系・化学系)
Seminar in Clinical Applied Pharmacy Ⅰ

 4年 前期 4年必修科目 1単位
栁田 顕郎  東海林 敦  森岡 和大  守岩 友紀子
平島 真一  中島 康介
三宅 克典  蓮田 知代
宮岡 宏明  太田 浩一朗
松本 隆司  矢内 光

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学習目標(GIO)

医薬品創製は、有機化学、物理化学、生物化学を含めた極めて幅広いサイエンスを基盤として成り立っている。すなわち、独創的な新しい医薬品を創製するには、ゲノム科学をはじめ、分子生物学、有機合成化学、薬理学、毒性学、薬物動態学、製剤学、情報科学などに関する知識の習得と実践的応用が必要である。本演習では、物理系薬学、化学系薬学の基礎をしっかりと築き上げ、医薬品創製に関する知識と態度を習得する。それぞれの分野での演習課題を提示し、それについて調査、まとめを行って発表する。
 

行動目標(SBOs)

番号 内容 コアカリとの関連コード
1 溶液中における各種の化学平衡反応の基本的事項について説明・計算できる。 C2-2-1-1~4 C2-2-2-1~4
2 化学物質の定性分析や定量分析の基本事項について説明・計算できる。 C2-3-1-1~2 C2-3-2-1~7
3 機器分析法、特に分光分析法や分離分析法の種類を列挙し、それぞれの原理や応用について説明できる。 C2-4-1-1~6 C2-5-1-1~5 C2-5-2-1
4 臨床現場で用いる代表的な分析技術を列挙・説明できる。 C2-6-1-1~2 C2-6-2-1~5
5 NMR スペクトルの概要と解析法を説明できる。 C2-4-2-1 C3-4-1-1~5
6 IR スペクトルの概要と解析法を説明できる。 C3-4-2-1~2
7 マススペクトルの概要と解析法を説明できる。 C2-4-3-1 C3-4-3-1~4
8 代表的な機器分析法を用いて、代表的な化合物の構造決定ができる。 C3-4-4-1
9 薬学領域で用いられる代表的な化合物を慣用名で記述できる。 C3-1-1-2
10 基本的な有機化合物をIUPAC の規則に従って命名することができる。 C3-1-1-1
11 有機化合物の立体異性体について、例を挙げ説明できる。 C3-1-2-1~6
12 Fischer 投影式とNewman 投影式を用いて有機化合物の構造を書くことができる。 C3-1-2-7
13 アルケン、アルキンの代表的な反応を列挙し、説明できる。 C3-2-2-1~3
14 芳香族化合物の代表的な反応を列挙し、説明できる。 C3-2-3-1~5
15 求核置換反応、脱離反応の機構について、立体化学を含めて説明できる。 C3-3-2-1~3
16 アルコール、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、カルボン酸誘導体の性質と代表的な反応を列挙し、説明できる。 C3-3-3-1~2 C3-3-4-1~3
17 代表的な生薬の基原、特色、確認試験、および天然生物活性物質の構造、作用などについて説明できる。 C5-1-1-1 C5-1-2-1 C5-1-3-1~2 C5-1-4-4 C5-2-1-1~5

授業内容

回数 担当 内容 対応(SBOs)
1 宮岡、太田 本演習の概要説明
芳香族化合物の反応
14
2 求核置換反応、脱離反応 15
3 アルコール、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、カルボン酸誘導体の反応 16
4 平島、中島 有機化合物の命名法 9,10
5 立体異性体 11,12
6 アルケン、アルキンの反応 13
7 松本、矢内 標的化合物の合成−1 11~16
8 標的化合物の合成−2 11~16
9 標的化合物の合成−3 11~16
10 三宅、蓮田 NMRスペクトル、IRスペクトル、マススペクトル 5,6,7
11 基本的な化合物の構造決定 8
12 生薬と天然医薬品 17
13 栁田、東海林、森岡、守岩 溶液中の化学平衡反応など 1
14 容量分析法など 2
15 分光分析法、分離分析法、臨床分析法など 3,4

アクティブ・ラーニングの取り組み

1) 演習問題を解答させる。
2) 学生同士が討議する時間を設けている。
3) 演習問題の答えを解説付きで発表させる。

授業で行っている工夫(思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)

毎回、演習プリントを配布し解答させるとともに、演習問題に対するグループ討議や発表を行い、基礎知識の総合的な理解の向上を図っている。

成績評価方法

<レポート・課題とそれ以外の方法で評価する>
1) 形成的評価
 a) 知識:演習問題を解くことで基本知識を学ぶとともに、知識の到達レベルを確認させる。
 c) 態度:毎回の出席状況、SGD に取り組む姿勢や発表態度についてフィードバックしている。
 d) パフォーマンス評価:演習問題の解説書を作成させ、相互評価させている。
2) 総括的評価
 a) 知識:提出物を評価する。     
 c) 態度:繰り返しの形成的評価で向上すれば合とする。
 d) パフォーマンス評価:計 5日間分の演習問題の解答・解説書を作成させ、提出させている。
計5日間の演習内容について、毎回上記の総括的評価(各回20%ずつの均等評価)を行い、計5日間分の総合評価(20% x 5 = 100%)で成績判定を行う。

教科書

毎回プリントを配付する。

参考書

各回の講義内容に合わせて,1-3 学年で使用した分析化学、物理化学、有機化学、生薬学、機器スペクトルの教科書や演習書を持参すること。

オフィスアワー

柳田・東海林・森岡・守岩 いつでも可。
平島・中島 いつでも可。
三宅・蓮田 いつでも可。なるべくメールにて予約してください。
宮岡・太田 いつでも可。なるべくメールにて予約してください。
松本・矢内 いつでも可。なるべくメールにて予約してください。

所属教室

柳田・東海林・森岡・守岩 生体分析化学教室 研究2号館405室
平島・中島 薬化学教室 研究2号館204室
三宅 植物資源教育研究センター 薬用植物園管理棟
蓮田 植物資源教育研究センター 研究2号館209-3室
宮岡・太田 生物分子有機化学講座 研究2号館506室
松本・矢内 薬品製造学教室 研究2号館206室

準備学習(予習・復習等)

1年から3年次の学部での講義の復習のみならず、アドバンスした内容を加えて演習している。特に、演習後に不明な点を自ら見つけ出し、復習するように指導している。

学生へのフィードバック

演習課題の発表時に、その内容、理解度をチェックし、それに応じて学生全体に補足等を行う。

教員からの一言

備考

ナンバリングコード

RG4104

授業計画の見方・注意

①行動目標(内容)

…科目毎に設定された本学独自の行動目標が記載されている。

②行動目標(コアカリとの関連コード)

…本学の行動目標とモデル・コアカリキュラムとの関連をコード化して記載している。
 コードの具体的な内容は、画面右上の「コアカリとの関連コード一覧」をクリックすると確認することができる。

授業計画の見方・注意の見本シラバス

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