薬学部シラバス2024
医療衛生薬学演習Ⅰ セルフメディケーション:薬剤師の関わり④
Seminar in Clinical Biopharmacy Ⅰ
4年 前期 4年必修科目 1単位 | |
---|---|
杉浦 宗敏 下枝 貞彦 平田 尚人 畔蒜 祐一郎 |
すべて開く
すべて閉じる
学習目標(GIO)
テーマ4:患者意思決定プロセスにおける薬剤師の役割
生活習慣病に係る医療費が財政に大きな負担を与えている背景から、国では「21 世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)を策定し、国民自らが健康増進に努め、こうした病を予防しようとする考え、すなわち「セルフメディケーション」を推進している.本演習では、漢方や芳香精油、保健機能を有する食品、健康状態を知るための分析技術、OTC 薬などの視点から「セルフメディケーション」への薬剤師の関わり方について知識・技能を修得する.
行動目標(SBOs)
番号 | 内容 | コアカリとの関連コード |
---|---|---|
1 | 地域住民のセルフメディケーションのために薬剤師が果たす役割を討議する。 | E2-9-1-1 |
2 | 主な一般用医薬品(OTC薬)を列挙し、使用目的を説明できる。 | E2-9-2-1 E2-9-5-1 |
3 | 漢方薬、生活改善薬、サプリメント、保健機能食品について概説できる。 | E2-9-6-1 E2-9-7-1 |
4 | 疾病の予防および健康管理についてアドバイスできる。 | F-5-3-9 |
5 | 医師への受診勧告を適切に行うことができる。 | E2-9-4-1 |
6 | セルフメディケーションのための一般用医薬品、医療用具、健康食品などを適切に選択・供給できる。 | E2-9-5-1 F-5-3-2 |
7 | 顧客からモニタリングによって得た副作用および相互作用情報への対応策について説明できる。 | E2-9-8-1 |
8 | 医療の担い手として、生涯にわたって自ら学習する大切さを認識する。(態度) | A-5-3-1 |
9 | 医療と薬剤師の関わりについて考えを述べる。(態度) | A-1-2-2 |
10 | 災害時に果たす薬剤師の役割について理解し、災害時の地域医療や環境衛生の維持、被災者のセルフメディケーションに貢献する。 | B-4-1-5 Y-6-10-1 |
11 | 医薬品が関わる代表的な医療過誤やインシデントの事例を列挙し、その原因と防止策を説明できる。 | A-1-3-4 |
12 | セルフメディケーションにおける薬局の役割について説明できる。 | B-4-1-4 |
13 | 医薬品を使用したり取り扱う上で、必須の医薬品情報を列挙できる。 | E3-1-1-1 |
14 | 医薬品情報源の一次資料、二次資料、三次資料の分類について概説できる。 | E3-1-2-1 |
15 | 医薬品情報の信頼性、科学的妥当性などを評価する際に必要な基本的項目を列挙できる。 | E3-1-3-3 |
16 | EBM の基本概念と実践のプロセスについて説明できる。 | E3-1-4-1 |
17 | 病院や薬局において医薬品を採用・選択する際に検討すべき項目を列挙し、その意義を説明できる。 | E3-1-7-1 |
授業内容
回数 | 担当 | 内容 | 対応(SBOs) |
---|---|---|---|
1.2.3 | 杉浦 | OTC医薬品の選択と医療安全に関する事例検討<グループ学習> | 1〜7.11.12 |
4.5.6 | 杉浦 | OTC医薬品の選択におけるエビデンス構築に関する事例検討<グループ学習> | 1〜7.13~17 |
7,8 | 下枝、平田、畔蒜 | 保険薬局・ドラッグストアが抱える問題点を多角的に捕捉し、それをどのように考えるのか、自ら述べることができる インターネットによる一般用医薬品の販売のありかたについて考える 薬剤師は、登録販売者制度とどのように向き合って行くべきなのかを考える |
1〜7 |
9,10 | 下枝、平田、畔蒜 | 未来の保険薬局・ドラッグストアのあるべき姿について、自ら述べることができる 健康情報拠点薬局について知る 「健康サポート機能」として新たに保険薬局・ドラッグストアが創生可能な、薬剤師職能や薬剤師業務は何か具体的な事業案を考える |
1〜9 |
11,12,13 | 平田 | 医療の担い手として、薬剤師に必要な災害時の知識やスキルについて考え、実行できる | 10 |
アクティブ・ラーニングの取り組み
各回に学生を指名して発表させている。レポート提出を複数回させている。
各回にバズセッションを設定し,学生同士で討議させている。
各回に学生同士が討議する時間を設けている。
SGDを複数回実施している。
授業で行っている工夫(思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)
ブレインストーミングの手法を取り入れ、少人数制で、1つの課題について掘り下げた議論を行える。
成績評価方法
<レポート・課題とそれ以外の方法で評価する>
1)形成的評価
a) 知識:演習問題を提示し、繰り返し知識の到達レベルを確認する。
b) 態度:演習期間中を通じて観察記録をつけ、毎日の終了時にフィードバックする。
2)総括的評価
a) 知識:提出物を総合的に評価する(50%)。
b) 態度:受講態度(出席等)を繰り返し形成的に評価し向上すれば合とする(50%)。
教科書
参考書
オフィスアワー
杉浦 宗敏:いつでも可。但し、あらかじめ予約が必要。
下枝 貞彦:火曜日以外はいつでも可。但し、メールによる予約が必要。
平田 尚人:水曜日以外はいつでも可。但し、メールによる予約が必要。
畔蒜 祐一郎:木曜日以外はいつでも可。但し、メールによる予約が必要
所属教室
杉浦 宗敏:医薬品安全管理学教室 教授 医療薬学研究棟3階 M304号室
下枝 貞彦:臨床薬剤学教室 教授 医療薬学研究棟2階 M207号室
平田 尚人:臨床薬剤学教室 准教授 医療薬学研究棟2階 M206号室
畔蒜 祐一郎:臨床薬剤学教室 助教 医療薬学研究棟2階 M206号室
準備学習(予習・復習等)
授業を受ける前に講義予定項目のSBOを確認し講義に臨むようにしてください.また,演習の後は必ず復習してください.判らないことをそのままにしないで,参考書等で調べてください.自分で調べることがとても大切です.それでも理解できなければ,オフィスアワーや次回の講義の時に教員に質問してください.
学生へのフィードバック
各演習の終了時にその日に行った演習内容のポイントを演習中に用いた資料を振り返りながら復習する。また、演習開始時においても前回の演習内容を冒頭で復習して、次の演習につなげる工夫をしていく。
教員からの一言
備考
実務家教員担当科目
ナンバリングコード
RG4104