薬学部シラバス2024
薬学アップトゥデイト(医薬品化学)
Pharmacy Updates
6年 前期 5・6年必修科目 3単位 | |
---|---|
谷口 敦彦、林 良雄 |
すべて開く
すべて閉じる
学習目標(GIO)
疾病治療において医薬品の薬理作用、体内動態及び毒性を、医薬品の化学構造や化学的性質に基づいて説明できる能力が求められている。最近の国家試験において、医薬品化学に関する出題数の増加は顕著である。そこで本科目は、医薬品化学に特化した講義として開講する。6年間の薬学の集大成として、医薬品の作用発現機序や生体内反応を有機化学を基盤として理解を深める。
行動目標(SBOs)
番号 | 内容 | コアカリとの関連コード |
---|---|---|
1 | 医薬品と生体分子との相互作用を化学的な観点(結合親和性と自由エネルギー変化、電子効果、立体効果など)から説明できる。 | C4-3-1-1 |
2 | 医薬品の構造からその物理化学的性質(酸性、塩基性、疎水性、親水性など)を説明できる。 | C4-3-2-1 |
3 | プロドラッグなどの薬物動態を考慮した医薬品の化学構造について説明できる。 | C4-3-2-2 |
4 | 代表的な医薬品のファーマコフォアについて概説できる。 | C4-3-3-1 |
5 | バイオアイソスター(生物学的等価体)について、代表的な例を挙げて概説できる。 | C4-3-3-2 |
6 | 医薬品に含まれる代表的な複素環を構造に基づいて分類し、医薬品コンポーネントとしての性質を説明できる。 | C4-3-3-3 |
7 | 受容体・イオンチャネルに作用する医薬品の構造と性質について概説できる。 | C4-3-5-1~5 C4-3-7-1 |
8 | 酵素に作用する医薬品の構造と性質について概説できる。 | C4-3-4-1~6 |
9 | DNA に作用する医薬品の構造と性質について概説できる。 | C4-3-6-1~3 |
授業内容
回数 | 担当 | 内容 | 対応(SBOs) |
---|---|---|---|
1 | 谷口 | 医薬品化学の概論 | 1,2,4,5 |
2,3 | ” | 神経系に作用する医薬品 | 6,7,8 |
4,5 | ” | 降圧薬 | 6,7,8 |
6,7 | ” | 脂質異常症治療薬 | 6,7,8 |
8,9 | ” | 糖尿病治療薬 | 6,7,8 |
10 | 林 | 抗がん剤 | 6,8,9 |
11 | ” | 免疫抑制剤 | 6,7,8 |
12 | ” | 抗炎症剤 | 6,7,8 |
13 | ” | プロドラッグ | 3,6 |
アクティブ・ラーニングの取り組み
課題を用いた復習により、理解の深化を図る。
授業で行っている工夫(思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)
成績評価方法
<試験により評価する>
総括的評価
a)知識:試験(100%)の結果に基づいて評価する。
教科書
ベーシック創薬化学(赤路、津田、林 著 化学同人)
参考書
化学系薬学Ⅱ. 生体分子・医薬品の化学による理解(スタンダード薬学シリーズⅡ3、日本薬学会編、東京化学同人)
薬がわかる構造式集(林、青柳、飯島 編 廣川書店)
オフィスアワー
いつでも可。但し、事前連絡が必要。
所属教室
谷口:薬品化学教室 研究2号館3階306号室
林:創薬化学研究室 研究4号館3階4315号室
準備学習(予習・復習等)
1~4年次の有機化学、生体分子の化学を十分に復習して講義に望んでください。
学生へのフィードバック
講義や課題に対する質問事項を個々の対応のみならず、学生全体に情報共有する。
教員からの一言
備考
ナンバリングコード
RG6101