薬学部シラバス2024
総合演習Ⅲ
Comprehensive Seminar in Pharmacy Ⅲ
5年 後期 (選択)専門科目Ⅱ 1単位 | |
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三浦 典子、緒方 正裕、黒田 明平、古石 裕治、別生 伸太郎、吉田 君成 |
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学習目標(GIO)
実務実習が終了する5年次2月から約1年後に薬剤師国家試験を受験する。これからは学習のまとめを行う重要な時期となる。しかしながら、順序だてて学習を進めて行かないと、効率的かつ有効な学習に結びつかない。また、6年次では今までインプットしてきた知識を活かし、応用力をつけていかなければならない。
総合演習 III では、応用力をつける前段階として、物理・化学・生物を中心とする基礎系科目の基本事項を確認すると共に、アウトプットの方法を修得することを目標とする。
行動目標(SBOs)
番号 | 内容 | コアカリとの関連コード |
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1 | 生命体の成り立ちを個体、器官、細胞レベルで理解するために、生命体の構造と機能調節などに関する基本的知識を修得する。 | C6-1-1-1~2 C6-1-2-1 C6-1-3-1 C6-2-1-1 C6-2-2-1~2 C6-2-3-1 C6-2-4-1 C6-2-5-1 C6-2-6-1 C6-2-7-1 C6-2-8-1 |
2 | 薬として用いられる動物・植物・鉱物由来の生薬の基本的性質を理解するために、それらの基原、性状、含有成分、生合成、品質評価、生産と流通、歴史的背景などについての基本的知識を修得する。 | C5-1-1-1~4 C5-1-2-1 C5-1-3-1~2 C5-1-4-1~5 |
3 | 医薬品の作用する過程を理解するために、代表的な薬物の作用、作用機序、および体内での運命に関する基本的知識を修得する。 | E1-1-1-1~9 E1-1-2-1~3 E1-1-3-1 |
4 | 化学物質の基本的性質を理解するために、原子・分子の構造、熱力学、反応速度論などの基本的知識を修得する。 | C1-1-1-1 C1-1-2-1~7 C1-1-3-4 C1-2-4-1~2 C1-2-5-1~3 C1-2-6-1 C1-3-1-1,4,6 X-5-1-1~4 |
5 | 基本的な無機および有機化合物の構造、物性、反応性を理解するために、電子配置、電子密度、化学結合の性質などに関する基本的知識を修得する。 | C3-1-1-1~9 C3-1-2-1~8 C3-5-1-1~5 |
6 | 健康維持に必要な栄養を科学的に理解するために、栄養素、代謝、食品の安全性と衛生管理などに関する基本的知識修得する。 | D1-3-1-1~8 D1-3-2-1~7 D1-3-3-1~3 |
7 | 医薬品を含む目的化合物を合成するために、代表的な炭素骨格の構築法などに関する基本的知識を修得する。 | C3-2-1-1~5 C3-2-2-1~3 C3-2-3-1~5 C3-3-1-1~2 C3-3-2-1~3 C3-3-3-1~2 C3-3-4-1~3 C3-3-5-1 C3-3-6-1 C3-3-7-1~2 |
8 | ・微生物の基本的性状を理解するために、微生物の分類、構造、生活史などに関する基本的知識を修得する。 ・ヒトの主な生体防御反応について、その機構を組織、細胞、分子レベルで理解するために、免疫系に関する基本的知識を修得する。 |
C8-1-1-1~4 C8-1-2-1~3 C8-1-3-1~5 C8-3-1-1 C8-3-2-1~6 C8-3-3-1 C8-3-4-1~2 C8-3-5-1~2 C8-3-6-1~3 C8-4-1-1~2 C8-4-2-1~9 |
9 | 基本的な化学物質の構造決定ができるようになるために、核磁気共鳴(NMR)スペクトル、赤外吸収(IR)スペクトル、マススペクトルなどの代表的な機器分析法の基本的知識と、データ解析のための基本を修得する。 | C3-4-1-1~5 C3-4-2-1~2 C3-4-3-1~4 C3-4-4-1 |
10 | 疾病に伴う症状と臨床検査値の変化など的確な患者情報を取得し、患者個々に応じた薬の選択、用法・用量の設定および各々の医薬品の「使用上の注意」を考慮した適正な薬物治療に参画できるようになるために、薬物治療に関する基本的知識を修得する。 | E2-1-1-1~4 E2-1-2-1~4 E2-1-3-1~14 E2-1-4-1 E2-3-1-1~6 E2-3-2-1~5 E2-3-3-1~8 E2-3-4-1 E2-4-1-1~4 E2-4-2-1~9 E2-4-3-1 E2-5-1-1~3 E2-5-2-1~5 E2-5-3-1 E2-6-1-1~4 E2-6-2-1~2 E2-6-3-1~4 E2-6-4-1 E2-10-1-1~4 E2-10-2-1~3 E2-10-3-1 E2-11-1-1~3 |
11 | 生体分子、化学物質の姿、かたちをとらえるために、それらの解析に必要な方法に関する基本的知識を修得する。 | C1-1-3-1~4 C2-2-1-1~4 C2-2-2-1~2,4 C2-4-1-1~3,5 C2-4-2-1 |
12 | 患者の権利を考慮し、責任をもって医療に参画できるようになるために、薬事法、薬剤師法などの医療および薬事関係法規、制度の精神とその施行に関する基本的知識を修得する。 | B-2-1-1~8 B-2-2-1~11 B-2-3-1~3 B-3-1-1~7 B-3-2-1~4 |
13 | 公衆衛生の向上に貢献するために、感染症、生活習慣病、職業病についての現状とその予防に関する基本的知識を修得する。 | D1-1-1-1 D1-1-2-1~3 D1-1-3-1~4 D1-2-1-1~2 D1-2-2-1~4 D1-2-3-1~3 D1-2-4-1~2 D1-2-5-1~2 |
授業内容
回数 | 担当 | 内容 | 対応(SBOs) |
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1 | 三浦(典) | 機能形態及び生化学の基礎 | 1 |
2 | 黒田 | 生薬・漢方薬の基礎 | 2 |
3 | 別所 | 薬理の基礎 | 3 |
4 | 吉田 | 物理の基礎 | 4 |
5 | 古石 | 無機化学の基礎 | 5 |
6 | 緒方 | 食品衛生の基礎 | 6 |
7 | 古石 | 有機化学の基礎 | 7 |
8 | 三浦(典) | 微生物及び免疫の基礎 | 8 |
9 | 黒田 | スペクトル解析の基礎 | 9 |
10 | 別所 | 薬物治療の基礎 | 10 |
11 | 吉田 | 機器分析の基礎 | 11 |
12 | 緒方 | 薬事関係法規の基礎 | 12 |
13 | 緒方 | 公衆衛生の基礎 | 13 |
アクティブ・ラーニングの取り組み
補助プリントを配布し、5人から10人のグループを幾つかつくり各科目をローテーションしていく。各科目では、SGDを中心に問題演習を行う。
授業で行っている工夫(思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)
単に問題演習を行うだけでなく、SGDを用いることで問題周辺の知識も身につけられる。
成績評価方法
<試験により評価する>
1) 形成的評価
a) 知識:出題範囲を決め、演習を行い、結果を速やかにフィードバックする。成績が下位の学生には補講への出席を課す。
2) 総括的評価
a) 知識:ペーパーテストを行い、到達度を評価する(100%)。
教科書
参考書
1年から4年までに使用した教科書
オフィスアワー
随時受け付ける。メール等での事前予約が望ましい。
所属教室
薬学教育推進センター
準備学習(予習・復習等)
予め与える問題プリントを必ず自力で解くこと。復習としては、解らなかった問及び解答が間違った問題を中心に行うこと。
学生へのフィードバック
成績が下位の学生には補講への出席を課す。
教員からの一言
卒業試験並びに国家試験に関する最低限の知識を取得するチャンスなので、予習及び復習を必ず行うこと。
備考
ナンバリングコード
EH5205