薬学部シラバス2024
アドバンスゼミナールⅠ(レギュラトリーサイエンス人材育成演習Ⅰ)
Advanced Seminar Ⅰ(Human Resource Development Seminar on Regulatory ScienceⅠ)
1年 後期 自由科目 1単位 | |
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益山 光一、北垣 邦彦、櫻井 浩子、山田 哲也 |
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授業の目的(ねらい)
令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計によると、全国の届出「薬剤師数」は約32万人いる。その中で最も多いのは、薬局薬剤師で約19万人(約59%)、次が病院薬剤師で約6万人となる。
一方、薬剤師の職業としては、製薬企業や公務員職もあるが、薬学部6年制の卒業者の応募等が減りつつあり、目指す学生も減少しているという負のスパイラルに入りつつあるが、薬剤師資格を有する方々を必須とする職業であることは変わっていない。
本授業では、製薬企業(ウェット研究を除く)や公務員等での薬剤師の知見が求められる内容にフォーカスし、その職業において、優れた人材を輩出するための第一歩として、業務の概要等に関する内容の講義により知り、ディスカッションやプレゼン等の能動的な学習も組み入れて理解を深める。
学修到達目標
製薬企業(ウェット研究を除く)や公務員等での薬剤師の知見とは何を理解し、説明できる。
製薬企業(ウェット研究を除く)や公務員等での薬剤師として活躍するために必要な基本的な知識と技能、さらには態度を身に着けることにより、豊富な知識を持ち、的確な見識を持って行動できるようになる。
薬事関係の社会的な課題等についても知り、演習、グループ討論、プレゼンテーションなどの能動的な学習方法を実践し、優れた薬事関係人材となるための技能や態度を醸成する。
授業概要
薬事法規、社会薬学、医療倫理等について、医療人として必要な基本事項を学んだ後、製薬企業における薬事関係業務とは、地域医療での薬剤師の役割と課題等を様々な有識者から話を聞いて、さらに収集した各自の情報等を踏まえ、グループ討論、プレゼンテーションなど行う。
授業計画
回数 | 担当 | 内容 | コアカリとの 関連コード |
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1 | 益山 | 薬事関係人材育成全般 | B-1-1-1~2 B-1-3-2 B-3-1-13 B-3-2-1 |
2 | 北垣 | これからの薬剤師業務と課題 | B-1-1-1~2 B-1-3-1~2 B-3-1-4~5,8~9,13 B-3-2-6~7 B-3-3-7 |
3 | 櫻井 | 医療倫理と薬剤師 | B-1-1-1~6,9 |
4 | 御内 | 地域医療の現状と課題 | B-1-3-1~2 B-2-2-2 B-3-1-3~4,6,11 |
5 | 小林 | 薬事関連業務とは | B-1-3-4 B-3-1-5,9 B-4-1-1,5 |
6 | 松田 | セルフケア、麻薬取締業務等 | B-1-1-2 B-3-1-6,9~10 B-4-1-5 B-4-4-2~3 |
7 | 宮崎 | PMDA業務等 | B-1-1-1~2 B-1-3-2 B-4-1-1~2 B-4-2-6~7 |
8 | 県庁の方(調整中) | 県庁業務について | B-1-1-1~2 B-1-3-1~2 B-3-1-4~5,10 |
9 | 厚生労働省の方(調整中) | 厚労の薬剤師業務について | B-1-1-1~2 B-1-3-1,4 B-4-1-2,4~5 B-4-2-1,8 B-4-3-1 |
10 | 山田 | まとめ | B-1-1-1 B-1-3-1~4 |
授業で行っている工夫(アクティブラーニング、思考力・判断力・表現力の向上に向けた取り組み)
薬事での職能という薬学教育ではこれまでない視点での教育を製薬企業や県庁、厚生労働省、PMDA経験者等から講義を聞き、少人数、グループ学習を通して、問題解決能力、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力の醸成がされるよう配慮している。
成績評価方法
<レポート・課題とそれ以外の方法で評価する>
レポート、課題、参加態度を総合的に判断する(100%)。
教科書
参考書
オフィスアワー
益山 光一 薬事関係法規研究室 研究3号館1階 3102-2
いつでも可 ただしメールで予約してください。
準備学習(予習・復習等)
アドバンスゼミナールのコアタイムに実施されるグループ討議は、各個人のパフォーマンスレベルの高さによって質が左右されます。興味をもって、皆が十分な予習をしていることによって、質の高い解説が講師からされることになります。プレゼンのための資料作りは、コアタイム以外の時間に行ってくることが前提となります。質の高いコアタイムを築くために、予習復習を十分に行ってください。
学生へのフィードバック
講義の後半での質疑応答に加え、最終講義での発表ディスカッション・質疑応答等で、これまでの成果や課題をフィードバックするようにしている。
備考
ナンバリングコード
OJ11106